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ダンケルク

第二次世界大戦で、1940年5~6月、ドイツ軍に押されたイギリス軍がドーヴァー海峡に面したダンケルクから本土に撤退した。

 ドーヴァー海峡に面したベルギーの港。第二次世界大戦でドイツ軍の戦車部隊の急進撃に押されたイギリス・フランス連合軍が追い詰められ、イギリス軍はこの地からイギリス本土に撤退した。撤退作戦は5月31日と6月1日をピークに敢行され、せまり来るドイツ戦車部隊に怯えながら、連合軍兵士約33万8千が脱出に成功した。イギリス軍は多くの武器を失ったが、本土防衛の戦力を温存することができた。

Episode ダンケルクの謎

 イギリス首相チャーチルはこの作戦を正しかったと自賛し、その成功を空軍の支援のたまものと賞讃している。しかしダンケルクに英仏軍を追いつめていながら、ヒトラーは戦車部隊の追撃にストップをかけた。このとき、一気に攻撃を続け、英仏軍を殲滅していれば、ドイツ軍のイギリス侵攻も可能であったと思われるが、ヒトラーがあえて追撃の手をゆるめた理由については、フランスが敗れたのちに、イギリスとの和平の見込みをよくしておくためではないかとか、今後の戦闘における戦車部隊の温存を図ったのではないか、などと言われている。しかし、ドイツ軍指揮官の間では、大きな機会を逃がしたという点で見方が一致している。<チャーチル『第二次世界大戦』2 河出文庫 p.57~59>
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第15章5節 イ.ヨーロッパの戦争