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第15章 二つの世界大戦

2 ヴェルサイユ体制下の欧米諸国

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ア.ヴェルサイユ体制とワシントン体制
 パリ講和会議   a 1919 年1月 開催。
・連合国32ヶ国による対ドイツ講和条件の協議。
 アメリカ(b ウィルソン 大統領)・イギリス(c ロイド=ジョージ )・フランス(d クレマンソー 
   3国が主導権握る。日本代表西園寺公望。
 敗戦国は参加できず。またe ソヴィエト=ロシア の革命政府の参加も認められなかった。
・アメリカ大統領b ウィルソン :f 十四ヶ条の原則 を提示(1918年1月)。
  = ・g 秘密外交 の廃止 ・海洋の自由 ・関税障壁の撤廃 ・軍備縮小
    ・h 民族自決 の原則 ・植民地問題の公正な解決 ・i 国際平和機構 の設立など。
  ← レーニンのj 「平和に関する布告」 に対抗し、主導権を維持しようとした。
・会議の問題点
 フランス・イギリスは、帝国主義的権益の保持とドイツに対する報復を重視し対立。
 h 民族自決 の原則はヨーロッパに限定され、アジアの植民地は再分配される。
 ヴェルサイユ条約  締結 6月 ドイツとの講和成立。ヴェルサイユ宮殿鏡の間で締結。
 内容
・a 国際連盟 規約:第1編(後出)
・ドイツはすべての海外植民地と海外の権益を放棄する。
・b アルザス・ロレーヌ をフランスに返還
・c ザール地方 は国際連盟の管理下に置く。
・▲d ポーランド回廊 をポーランドに割譲、デンマークにも領土割譲
・e 軍備の制限 (陸軍10万以下、海軍の大幅制限、飛行機潜水艦の所有禁止)
・f ラインラント の非武装化
・g 賠償金 (1320億金マルク)の支払い。
C.他の同盟国との講和条約(1919~20年に締結)
・a サン-ジェルマン条約 :対オーストリア。b オーストリア=ハンガリー帝国 解体。
    → ドイツの併合禁止され、領土4分の1に減少。ハプスブルク家の統治終わる。
・c ヌイイ条約 :対ブルガリア。ギリシア、ユーゴスラヴィア、ルーマニアに領土割譲。
・d トリアノン条約 :対ハンガリー。オーストリアから分離独立。領土3分の1に減少。
・e セーヴル条約 対オスマン帝国。領土大幅に減少。大国民議会は批准を拒否。

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D 旧帝国の解体と新しい国家の登場
・東欧諸民族の独立:
 旧ロシア帝国領 a フィンランド  b エストニア   c ラトヴィア 
         d リトアニア   e ポーランド 
 旧オーストリア帝国領 f チェコスロヴァキア  g ハンガリー  h ユーゴスラヴィア 
   ※当初は、 セルブ=クロアート=スロヴェーン王国 と称した。
オスマン帝国領の分割
 アラビア半島ではイギリスがi イブン=サウード の独立を認める。
 西アジアはイギリス・フランスによるj 委任統治 とされる。 
  フランス委任統治領=k シリア ( レバノン 含む)
  イギリス委任統治領=l イラク ・m トランスヨルダン ・n パレスティナ 
 → 両国によって民族や宗派の違いを無視した領土分割が行われ、現在の紛争の要因となる。
 国際連盟  の創設 1920年1月発足  本部 a ジュネーブ 
・機関 総会:最高決議機関。1国1票で全会一致。
     常任理事国 :b イギリス、フランス、イタリア、日本 (設立当時)
    連盟事務局・ 国際労働機関(ILO) 常設国際司法裁判所
・理念:c 列強の同盟による平和維持ではなく集団安全保障による平和実現を理念とした。 
・意義: 集団安全保障 の理念に基づく世界史上最初の平和維持のための国際的機構が成立した。
・問題点
  敗戦国b ドイツ 、社会主義国c ロシア (1922年以降はソ連)は当初参加できず。
  d アメリカ合衆国 参加せず(上院がモンロー主義にもとづき反対した)。
  侵略に対する制裁などのe 軍事力 を持たず、紛争を解決できなかった。
 → 1920年代の国際協調時代には、いくつかの紛争解決を実現、大きな成果があった。
   ドイツは1926年に加盟し常任理事国となる。ソ連は1934年に加盟。
 ヴェルサイユ体制   
・第1次世界大戦後の世界秩序をいう。
 意味: 第1次大戦後戦勝国の利害を優先し、ドイツを抑えるための国際政治体制。 
 基本姿勢 1. イギリス・フランスなどの戦勝国によるドイツなど敗戦国の再起を防止 
      2. 社会主義勢力の拡大防止 
      3. 再分割後の植民地支配の維持と民族運動の抑圧 
 → 敗戦国ドイツ、戦勝国であったが利益の少なかったイタリア・日本の不満が強まる。
   1936年まで
 ワシントン会議   1921~22年 アメリカ大統領a ハーディング の提唱。
・b 米、英、仏、日本、伊、中国、オランダ、ベルギー、ポルトガル が参加。
 意味:c 海軍軍縮、中国・太平洋問題に関するアメリカ主導の国際会議。 
・成立した条約
 d 海軍軍備制限条約 :アメリカ・イギリス・日本・フランス・イタリアの
   主力艦の割合を5:5:3:1.67:1.67とする。

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 e 九ヶ国条約 :米、英、仏、日本、伊、中国、オランダ、ベルギー、ポルトガル
   中国のf 主権・独立の尊重、領土保全、機会均等、門戸開放 の原則を確認。
  →  石井・ランシング協定 (1917年、中国での日米の権益相互承認)は破棄。
  → 日本は山東の権益を放棄、g 対華二十一ヵ条要求 以前の状態に戻る。
 h 四ヶ国条約 :アメリカ・イギリス・フランス・日本、i 太平洋地域 の現状維持。
   領土と権益の相互尊重、諸島嶼の非軍事基地化を約す。
  → j 日英同盟 の廃棄。
・k ワシントン体制  → アジア・太平洋地域の戦後体制となる。
 意図:アジアにおける利害の調整と、民族主義・社会主義運動に対抗するための列強間の協調。   
イ.国際協調と軍縮の進展
 ヴェルサイユ体制 のもとでの国際紛争
・1919年 a ギリシア がトルコのb イズミル に侵攻:c ギリシア=トルコ戦争 
       ムスタファ=ケマル指導のトルコが撃退。~22年。(後出)
  → 1923年 d ローザンヌ条約 :セーヴル条約を破棄しトルコの領土拡張、治外法権を撤廃。
・1919年 e イタリア のダヌンツィオらがユーゴスラヴィアのf フィウメ 占領。
・1920年 g ポーランド がソ連に侵攻。▲f ソヴィエト-ポーランド戦争 
  → ベラルーシとウクライナの一部獲得。
・ドイツ賠償金問題の深刻化
 1923年 h ルール占領 :i フランス のポワンカレ内閣がj ベルギー と共に
  → 賠償金の支払い遅延を理由に、ドイツ有数の工業地帯k ルール地方 に出兵し占領。
  → ドイツが労働者のゼネストで対抗、失敗に終わり、1925年に撤兵。
 国際協調 外交の展開  ドイツのシュトレーゼマン外相(後出)の活動
・1925年 a ロカルノ条約 :フランス・ベルギーとドイツの国境の現状維持、および
   不可侵、ラインラントの非武装、国際紛争の仲裁裁判による解決などの平和の相互保障。
   = 地域的集団安全保障の最初の試み。
  → ロカルノ体制と言われるヨーロッパの安定が実現
  → 1926年 b ドイツの国際連盟加盟 
・1927年 c ジュネーヴ軍縮会議  米・英・日本、海軍補助艦の軍縮協議 → 失敗。
・1928年 d 不戦条約(ブリアン=ケロッグ条約) 制定。
  = フランスのe ブリアン 外相とアメリカのf ケロッグ 国務大臣の提唱
  内容:g 戦争そのものを違法とし、国際紛争の解決手段としては戦争に訴えないことを約束。 
  → 15ヵ国(後に63ヵ国)が調印。日本は 年に参加。 →戦後の日本国憲法にも継承される。
・1930年 h ロンドン会議  27年のジュネーヴ会議の失敗をへて開催。
  → 海軍の補助艦保有比率をアメリカ・イギリス・日本で10:10:7と取り決める。
1930年代 ファシズムの台頭により、国際協調が崩れる。
ウ.西欧諸国の停滞
・イギリス
 フランスと共に、海外領土を増やしたが、大戦による経済的打撃も大きかった。
 選挙法改正  a ロイド=ジョージ挙国一致 内閣 
・1918年 b 第4回選挙法改正  21歳以上の男子、30歳以上のc 女性参政権 
   が認められ普通選挙となる。 → 労働党の議会進出。
・1928年 d 第5回選挙法改正  21歳以上の男女に選挙権認められる。

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 労働党政権の成立  戦後不況→ 労働組合の強化 ストライキの多発 →自由党分裂
・1924年 a マクドナルド 内閣成立。自由党との連立内閣。
  → ソ連を承認。社会福祉政策を採用。 → 短命に終わる。
・1925年 保守党政府、世界経済の主導権回復を狙い、金本位制に復帰。
  → 経済混乱し、炭鉱労働者を中心とするゼネストに発展。
・1929年 選挙で労働党第1党となり、a マクドナルド 内閣再び政権を握る。
 アイルランド問題   
・1919年 a シン=フェイン党 、独立を宣言。
 1920年 ロイド=ジョージ内閣、北部6州を除く独立を認める。
  → 受け入れをめぐりシン=フェイン党が分裂、内戦となる。
・1922年 b アイルランド自由国 成立。イギリスの自治領となる。
  → 北部6州の 北アイルランド(アルスター地方) はイギリス領として残る。
 1937年 ▲アイルランド共和党が選挙で勝利(首相 デ=ヴァレラ
  → イギリス連邦から離脱し独立を宣言、国号をc エール に改称。 
 イギリス連邦  の成立
・カナダ、オーストリアなどの自治領、大戦中にイギリスに協力 →自治領の発言権強まる。
 1926、30年 a イギリス帝国会議 開催
 1931年 b ウェストミンスター憲章 :D イギリス連邦 が成立。
  → イギリス本国と各自治領は本国と対等となる。= 「大英帝国」の解消。
大戦後のイギリス 「大英帝国」としての地位を失う。
・フランス
A 対独強硬政策
・対米債務の増加、ロシア・トルコへの投資の回収不可能になる。
  → 戦後不況の深刻化 → ドイツへの賠償要求を強める。 
・1923年 a ポアンカレ右派内閣  賠償不履行を口実にb ルール占領 を強行。
  → ドイツ労働者のゼネストにる抵抗を受け、国際的にも孤立。→ 右派政権倒れる。
 国際協調  路線への転換 
・1924年 a 左派連合政権 の成立。社会党、急進社会党による連合。
       外相b ブリアン 、協調外交をとる。ソ連承認。
  → 1925年 c ロカルノ条約 成立により、ルール撤退。
  → 経済不安続く。
 1926年 ポアンカレ挙国一致内閣成立 :経済復興と国際協調路線をとる。
 1928年 不戦条約を締結。(前出)
 経済の停滞続く。
・ドイツ
 ドイツ革命 の失敗 ドイツ社会民主党の主流はマルクス主義を離れ、世界大戦に協力。
・1918年末 社会民主党の左派 a スパルタクス団 を中心にb ドイツ共産党 結成。
        指導者c ローザ=ルクセンブルク 、d リープクネヒト ら。
  → 1919年1月、ロシア革命に続く社会主義の実現をめざし蜂起するが、弾圧される。
  → e ドイツ社会民主党 が軍部と結び、権力を握る。
 ヴァイマル憲法  1919年8月 a ヴァイマル国民議会 で議決。
・内容
・共和制とb 主権在民 、男女平等の普通選挙。議院内閣制。
・c 大統領制  任期7年、直接人民投票で選出。非常時の緊急命令権を持つ。
・所有権は保護される。ただし公共の福祉のためにはそれが制限され得る。
・d 労働者の団結権、団体交渉権などの社会権 を認めた。
 意義:e 労働者の団結権などの社会権などを認めた世界最初の憲法。 
・f ヴァイマル共和国 の成立。初代大統領 g エーベルト (社会民主党)
   → 左翼の共産党、右翼のファシズムの台頭によって不安定が続く。(~1933年まで)
・反ヴェルサイユ体制を主張する勢力の台頭
 1920年 カップ一揆 :右派のクーデタ。労働者のゼネストで抑えられる。
 1923年 h ヒットラー のミュンヘン一揆 → 失敗
 シュトレーゼマン内閣 
・1923年 a ルール占領  フランス・ベルギーがb ルール地方 に出兵 
  → ドイツの労働者がゼネストで抵抗。
  → そのため生産力が低下し、激しいb インフレーション が起こる。
・ドイツ人民党のc シュトレーゼマン 、社会民主党などと大連立内閣をつくる。
・インフレ克服政策
  d レンテンマルク を発行:不動産を担保にした不換紙幣を発行。インフレを克服。
   → 経済の復興が可能となる。 → アメリカの援助による賠償問題の解消。

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 シュトレーゼマン外交  首相辞任後、外相として協調外交を推進。
・1924年 a ドーズ案  下掲
・1925年 b ロカルノ条約 締結に成功。→ フランス・ベルギー軍、ルールから撤退。
   同 年 c ヒンデンブルク 大統領当選:大戦中の参謀長で保守派。
 1926年 d 国際連盟 加入。常任理事国となる。 
 賠償問題  の解決。
・1924年 a ドーズ案 :賠償額の軽減とアメリカ資本導入による経済の復興をはかる。
 1929年 b ヤング案 :総額を358億金マルクに減額、期間を59年払いに延長。 
・賠償問題解決の図式

  アメリカ ────→c 民間資本 による援助─────→ ドイツ 
   ↑                           │
   │                           ↓
 戦時債権 支払い                   e 賠償金 支払い
   ↑                           │
   │                           │
   └──────── イギリス・フランス ←───────┘

   → 同年、f 世界恐慌 が始まる。 → 再びドイツ経済、危機に陥る。
 1932年 g ローザンヌ会議 :賠償総額を30億金マルクに減額。英仏の対米戦債解消。
国民のh ヴェルサイユ体制 への反発は続く。 → ナチスの台頭。
エ.東欧・バルカン諸国の動揺とイタリアのファシズム
・東欧・バルカン諸国の動揺
1. ポーランド  1918年 ウィルソンの14ヵ条で独立支持され、11月に独立。
  1920年 ウクライナに侵入、a ソヴィエト=ポーランド戦争 起こす。
  1926年 b ピウスツキ 、クーデタで政権握る。
   → 軍部を握り、独裁政権となる。
2. ハンガリー  1918年11月 オーストリア=ハンガリー帝国から分離し共和国成立。

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  1919年 a ハンガリー革命 共産党( クン=ベラ が指導)、ソヴィエト政権を成立。
    → 軍部の▲b ホルティ 、ルーマニア軍の支援を得て革命政権を倒す。
   同  年 トリアノン条約で独立承認される。
    → 権威主義体制:教会、国王、地主などの権威を利用した政権。
    → 第二次世界大戦でドイツに同調して権力維持し、44年に失脚。
3. ユーゴスラビア   「南スラブ人の国」の意味。
  1918年 a セルブ=クロアート=スロヴェーン王国  オーストリア帝国から独立。
    南スラブ系のセルビア人、クロアチア人、スロヴェニア人を統合する。
  1929年 クーデターで国王が独裁権力を握り、ユーゴスラヴィア王国に改称する。
4.▲その他
 チェコスロヴァキア  1918年 オーストリアから独立。 
    初代大統領 ▲b マサリク  西欧的議会政治の育成と工業化を進める。
  1935年より大統領ベネシュ → ナチス=ドイツの侵攻受ける。
 ルーマニア  ベッサラビア・トランシルヴァニア・ブコヴィナなどを獲得し、
  「大ルーマニア」国家を実現。 → ナチス=ドイツに接近。
 ブルガリア  第一次世界大戦で敗北。領土を縮小させる。
  → ナチス=ドイツに接近。
・イタリアのファシズム 
  第一次大戦後のa イタリア  戦勝国でありながら領土獲得できず不満がつよまる。
 ファシズム  の台頭
・1919年 a ファシスト党 結成。 b ムッソリーニ が党首となる。
・1920年 c イタリア社会党 指導のd 北イタリアのストライキ  → 弾圧される
  → 社会主義革命を恐れる資本家・地主・官僚がファシスト党支持にかたむく。
  → a ファシスト党 の台頭。労働組合、農民組合などを攻撃。
・ファシズムの主張
  d 全体主義 :反社会主義、反議会制民主主義を唱え強力な権力による国民統合を主張。
・反ファシズムの動き
 1921年 b イタリア社会党 の左派、分離して イタリア共産党 を結成。
 ファシズム 政権の成立。
・1922年 a ムッソリーニ がb ローマ進軍 を決行し、クーデターを成功させる。
  → 国王の指示で内閣を組織、最初のB ファシズム 政権誕生。
 1923年 c ファシズム大評議会 に権限を集中させd 一党独裁体制 を確立。
 1924年 ユーゴからe フィウメ を併合、  1926年 f アルバニア を保護国とする。
 1929年 g ラテラン条約 :ローマ教皇庁と和解。
  → 教会の国家からの独立が認められ、h ヴァチカン市国 が成立。

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・政権の基盤
 社会不安を抱える中産階級、社会主義におびえる資本家・地主を基盤とするファシスト党
 と、国王・教会・軍部の保守勢力が妥協して成立。
※i ファシズム :全体主義、ともいう。
 j 議会政治と民主主義を否定し個人の権利・自由より国家利益を優先する体制。 
  共産主義の進出などの資本主義社会の危機に対応して出現する。
  典型としてはイタリアのファシスト党の政権、ドイツのナチス政権、日本の軍部支配などがある。
ヴェルサイユ体制への不満が強まり、同じ全体主義勢力のナチス・ドイツと接近。
オ.ソ連の社会主義建設
 スターリン政権  の成立 
・1924年 a レーニン 死去 後継者争い起こる。
   ┌b スターリン :c 一国社会主義論 ソ連1国で社会主義国家の建設が可能と主張。 
対立 ┤
   └d トロツキー :e 世界革命 を主張。社会主義建設には永続的世界革命が必要とする。
・b スターリン が権力争いに勝ち、1929年d トロツキー を国外追放。
  → 1940年メキシコで暗殺さる。
 第1次5ヶ年計画  1928年~32年 ネップに代わる経済発展計画。

 a 重工業化 に重点を置いた工業生産の増加 ┐
                       ├ 社会主義建設をめざす。
 b 農業の集団化 と機械化         ┘
  c コルホーズ :土地・農具・家畜を共有し、収穫は成員で分配する集団農場
  d ソフォーズ :国が農民を雇う国営農場
・急激な集団化に反発する農民の抵抗を弾圧、生産物の強制供出を強行。農業が衰退。
  → 1932年~33年、農民に多くの餓死者が出る中で、集団化を強行。
 e スターリン への個人崇拝を強要する独裁体制、f コミンテルン のソ連従属が強まる。
カ.アメリカ合衆国の繁栄
 大戦後のアメリカ  大戦中、ヨーロッパの連合国へ物資、借款を提供 → 
・a 債務国 からb 債権国 へと変化し、世界経済を支配。
・ドーズ案、ヤング案による、ドイツ経済の復興を援助。
・中国の民族運動を支援。
・イギリス、フランスの戦債返済免除の要求は拒否。
・高関税政策により、国内市場の保護。
  → 世界の富が、アメリカ合衆国に集中する。
 1920年代の繁栄 
・1920年 a 女性参政権 実現(民主党ウィルソン大統領)→ 民主主義の発展
・b 共和党 政権下の経済繁栄:1921から1933年まで
 c ハーディング → d クーリッジ → e フーヴァー 大統領

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・”f 永遠の繁栄 ”を謳歌 → 社会主義・共産主義・労働運動への警戒。
・g 大量生産、大量消費 社会への転換
 1920年代 自動車の普及(h フォード 社T型モデル)・電化製品の普及。
・i 大衆文化 の開花 :音楽・映画・放送など  → ローリング20
 1920年 ▲j ラジオ 放送始まる。
・アメリカ的価値観の強調  アメリカ的中産階級=▲k WASP の形成
 1919年 l 禁酒法 の施行。
 1920年 ▲m サッコ=ヴァンゼッティ事件  アナキストに対する冤罪事件
   20年代 反黒人秘密組織 n クー=クラックス=クラン(KKK) の復活
・移民排斥運動
 1924年 o 移民法 成立:出身国別に移民数を割り当てて制限する。
    → アジアからの移民は全面禁止。 → 日本の反発強まる。
アメリカ帝国主義の矛盾の進行


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