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同職ギルド

中世ヨーロッパの都市の手工業者が結成した同業組合。

13世紀ごろから都市の商人ギルドの中から、生産者である手工業者の親方たちが分離して、職種ごとに団体(組合)を結成し、商人ギルドに対抗するようになった。それが同職ギルド(ツンフト)である。商人ギルドと同職ギルドの利害が対立し、特に大陸諸国では、同職ギルドが発展するに伴い、両者の間でツンフト闘争といわれる抗争が起こった。
同職ギルドの構成員は、熟練した技術を持ち独立した親方たちであり、職種ごとに原料の確保、技術の共有、販路の確保、価格の協定、技術水準の維持、などを通じて結束を強め、営業権の確保を共同で進めた。組織と規約、場合によっては軍隊や自警団を持ち、中世末期には都市の政治に参画した。同職ギルドは、加盟していない者の営業権を拒否する権利(ツンフト強制)を持ち、技術水準の維持に努めたが、その閉鎖性が強まることによって、自由競争の欠如がかえって技術の停滞をもたらし、ギルドの規制の及ばない農村部などに新しい技術が生まれてくると急速に衰退する。
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第6章3節 エ.都市の自治