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ペロン

第二次世界大戦後、アルゼンチンで独裁的な権力を握った軍人、政治家。1955年に失脚、73年に大統領に復帰したが翌年急死し、妻のイサベラ=ぺろんが継承した。

 アルゼンチンの軍人出身の独裁政治家。アルゼンチンは戦前、イギリス資本と結んだ農牧畜産品輸出業者と結んだ寡頭政治が行われていたが、軍人の中にナチスドイツ式の国家社会主義に傾倒するものが現れ、1943年にクーデターで軍人政権を樹立した。ペロンも青年将校のひとりで労働問題を担当しながら次第に台頭し、46年に労働者の圧倒的な支持で大統領に当選した。その人気を支えたのが夫人のエヴァ=ペロンだった。
 ペロン政権はイギリス資本の鉄道の国有化など民族主義的な工場化政策を進め、経済発展に一定の成功を収めた。その政権は軍と労働組合を基盤に国民的な人気で維持される、いわゆるポピュリズムであり、その政治はペロニスモといわれ、熱狂的な支持者はペロニストと言われた。50年代にはいるとその労働者保護政策は財政を圧迫し、経済が悪化したために、55年にクーデターが起こってペロンはウルグアイに亡命した。
 その後アルゼンチンでは軍政が続いたが、70年代になって再びペロン待望論が高まり、73年に大統領選に出馬し、勝利した。しかし翌年休止したため、夫人のイサベラ(エヴァではなく、ペロンの後妻)が大統領を継承した。
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ノートの参照
第16章3節 イ.ラテンアメリカ諸国とキューバ革命