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労働組合主義/サンディカリズム

労働組合を社会改革の主体とする急進的な社会主義の一潮流。19世紀末にフランス、スペインで盛んだった。

 サンディカリズムとは「労働組合主義」の意味。労働組合を基盤とする労働者の直接行動(ゼネストなど)によって資本主義体制を倒し、議会制に依存しないで、生産と消費を結合させた社会の建設を理想とした。19世紀末のフランスに起こり、イタリア・スペイン・アメリカの労働運動に影響を与えた。議会政治を否定する考えはアナーキズムと結びついて、アナルコ=サンディカリズムとなった。一時は、正統的なマルクス主義やボリシェヴィズムと対抗する政治勢力ともなったが、第一次世界大戦後はスペインを除いて衰退した。スペインでは人民戦線に協力し、ファシズムと戦ったが、共産党なとどの路線の違いもあり、スペイン戦争の敗北によって影響力を失った。
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