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第1章・オリエントと地中海世界

★★ ローマの文化 

2007 駒澤大・文仏法他

【問】次の文章の(   )の中に入る最も適当な語句を下記の語群から選び、その記号をマークせよ。

 古代ギリシア人たちが神々との関係や哲学を重んじたのとは異なり、古代ローマ人たちは、帝国の領土拡大に伴う政治的支配体制上の必要性から、実学・実用文化を発展させた。その最も顕著な例がローマ法である。古くから使用されていた慣習法を紀元前450年頃に成文化した(  1  )が最古のものである。この(  1  )は、最初(  2  )のみを対象としていたが、ローマの領土拡大に伴い他民族の慣習法を取り入れつつ発展したことから、帝国内の全ての人民に適用される万民法となっていった。そして最終的に紀元後6世紀、東ローマ皇帝ユスティニアヌスの在位中、法学者(  3  )らによって『ローマ法大全』が編集された。その後、ローマ法はヨーロツパの中世・近代を通して現代にまで受け継がれている。またユリウス=カエサルが(  4  )の太陽暦を基に制定したユリウス暦から、現在の(  5  )が生み出され、ギリシア文字からローマ字が創られ、ローマ人たちの話した(  6  )は、中世以降、近代に至るまで学術語や教会の公用語として使用された。帝国内への(  6  )の普及に伴い文化も盛んになり、 『農耕詩』を著した(  7  )や『叙情詩集』を著した(  8  )、そして『愛の歌』を著した(  9  )らが活躍した。ギリシアを起源とする弁論術も発展し、ローマは『国家論』の著者でローマ最高の弁論家(  10  )を生み出した。歴史家としては(  11  )ゃ(  12  )が良く知られている。前者はアウグストゥスの厚遇を得て『ローマ建国史』を著し、後者はアウグストゥスからネロまでのローマの政治史を記述した『年代記』を著した。土木建築にも才能を発揮したローマ人たちは、市民の娯楽施設としての公共浴場、周囲に官庁や市場を持つ(  13  )と呼ばれる中央広場、そして(  14  )のような円形闘技場などの公共建造物を中心として、現代に匹敵するような都市文化を形成した。このような公共建造物はローマ帝国内各地においても建設され、各々の都市は小ローマの観を呈した。またそれら地方都市とローマとを結ぶ大規模な土木工事が実施された。石で舗装されたローマ最古の軍道であるアッピア街道は、全長540キロメートルにも及び、南フランスのニーム近郊にある石造りの(  15  )は、全長約270メートル、高さが約50メートルで三層アーチからなる巨大なものである。
〔語群〕
あ.ローマ市民     い.タミル語       う.ヒジュラ暦     え.アゴラ
お.パルテノン     か.セゴビア水道橋    き.ヴェルギリウス   く.トリボニアヌス
け.属州民       こ.へロドトス      さ.ホラティウス    し.ガール水道橋
す.ホルテンシウス法  せ.オヴィディウス    そ.リキニウス・セクスティウス法
た.セネカ       ち.コロッセウム     つ.タキトゥス     て.エジプト
と.ペルシア      な.十二表法       に.ディオクレティアヌス  ぬ.プリニウス
ね.エピクテトス    の.プルタルコス     は.ラテン語      ひ.パンテオン
ふ.リヴィウス     へ.キケロ        ほ.凱旋門       ま.グレゴリウス暦
み.フォルム
 

解 答

10
11 12 13 14 15
 
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