第2章 アジア・アメリカの古代文明
第1節 インドの古典文明
Text p.58
ア.インドの風土と人びと
※インド世界=南アジア 現在のインド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカ、
ネパール、ブータンなどを含む。北側にヒマラヤ山脈、南部にインド洋が広がる。
※北部のa アーリヤ 文化圏と南部のb ドラヴィダ 文化圏に分かれる。
さらに、多くの民族、言語、宗教が共存している。
※気候:c モンスーン 気候帯 雨期と乾期がある。夏は南西風、冬は北東風が卓越する。
ネパール、ブータンなどを含む。北側にヒマラヤ山脈、南部にインド洋が広がる。
※北部のa アーリヤ 文化圏と南部のb ドラヴィダ 文化圏に分かれる。
さらに、多くの民族、言語、宗教が共存している。
※気候:c モンスーン 気候帯 雨期と乾期がある。夏は南西風、冬は北東風が卓越する。
Text p.59
イ.インド文明の形成
主要遺跡 b モエンジョ=ダーロ 中流のシンド地方
c ハラッパー 上流のd パンジャーブ 地方
人種 e ドラヴィダ人 (イランから移住したものと思われる)
特徴 都市計画:特にf 沐浴場 (宗教的沐浴に使用)などの煉瓦造りの都市を建造。
農業:大麦・小麦を常食とする(保存用の穀物倉)。綿花を世界で最初に栽培。
文字の使用:象形文字をg 印章 に使用=インダス文字。(未解読)
土器の使用:ろくろを使用したh 彩文土器 。
▲メソポタミアのアッカド王国の頃、インダス文明はメルッハと言われ、交易をしていた。
前1800年ごろ 衰退(原因不明) → インド文明の源流となる。
ヒンドゥー教の主神シヴァ神の原型、牛の像などが見つかっている。
c ハラッパー 上流のd パンジャーブ 地方
人種 e ドラヴィダ人 (イランから移住したものと思われる)
特徴 都市計画:特にf 沐浴場 (宗教的沐浴に使用)などの煉瓦造りの都市を建造。
農業:大麦・小麦を常食とする(保存用の穀物倉)。綿花を世界で最初に栽培。
文字の使用:象形文字をg 印章 に使用=インダス文字。(未解読)
土器の使用:ろくろを使用したh 彩文土器 。
▲メソポタミアのアッカド王国の頃、インダス文明はメルッハと言われ、交易をしていた。
前1800年ごろ 衰退(原因不明) → インド文明の源流となる。
ヒンドゥー教の主神シヴァ神の原型、牛の像などが見つかっている。
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ウ.アーリヤ人の侵入とガンジス川流域への移動
b インド=ヨーロッパ 語族。部族単位の半農半牧生活を営む。牛を神聖な動物とする。
自然崇拝:雷、太陽などにささげた賛歌と儀礼を記した聖典をc ヴェーダ という。
その最古の賛歌集がd 「リグ=ヴェーダ」 (前1200~1000年頃までに作成)
自然崇拝:雷、太陽などにささげた賛歌と儀礼を記した聖典をc ヴェーダ という。
その最古の賛歌集がd 「リグ=ヴェーダ」 (前1200~1000年頃までに作成)
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Text p.60
C ガンジス川流域への移動 前1000年頃、a 鉄製 の農具・武具の使用。
→b ガンジス川 流域に進出。生産力が高まり、定住農耕社会を形成。
その過程で、階級が形成され、固定された身分となる。
その過程で、階級が形成され、固定された身分となる。
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D カースト制社会の成立 アーリヤ人の征服過程で形成された身分制度。
a ヴァルナ制 :「色」を意味し、「種姓」と訳す。次の4つの基本身分からなる。
支配階紋 b バラモン :司祭 c クシャトリヤ :武士
生産階級 d ヴァイシャ :農民・牧畜民 e シュードラ :隷属民
→後に、d は商人、e は農民・牧畜民を指すようになり、その下に
f 不可触民 が生まれる。
g カースト集団 の形成 :生まれを同じくする集団(血統)を意味するポルトガル語
のカスタに由来する。インドではh ジャーティ といわれ、特定の職業集団がそれぞれの
ヴァルナと結びつき、上下関係が形成された。 → 結婚や日常的な交際などの制限。
i カースト制度 :ヴァルナ制とカースト(ジャーティ)が結びつき、インド独特の
社会制度となる。 → 現在は法律で禁止されているが、さまざまな影響を残している。
支配階紋 b バラモン :司祭 c クシャトリヤ :武士
生産階級 d ヴァイシャ :農民・牧畜民 e シュードラ :隷属民
→後に、d は商人、e は農民・牧畜民を指すようになり、その下に
f 不可触民 が生まれる。
g カースト集団 の形成 :生まれを同じくする集団(血統)を意味するポルトガル語
のカスタに由来する。インドではh ジャーティ といわれ、特定の職業集団がそれぞれの
ヴァルナと結びつき、上下関係が形成された。 → 結婚や日常的な交際などの制限。
i カースト制度 :ヴァルナ制とカースト(ジャーティ)が結びつき、インド独特の
社会制度となる。 → 現在は法律で禁止されているが、さまざまな影響を残している。
★アーリヤ人の宗教=j バラモン教
司祭者バラモンが、ヴァルナとジャーティによる社会秩序と結びついて権威を持ち、
ヴェーダに基づく祭礼などの儀式を司る。→ 前6世紀ごろまでをk ヴェーダ時代 という。
司祭者バラモンが、ヴァルナとジャーティによる社会秩序と結びついて権威を持ち、
ヴェーダに基づく祭礼などの儀式を司る。→ 前6世紀ごろまでをk ヴェーダ時代 という。
★インドの言語 現在は国語としてのヒンディー語を含め、18の公用語が用いられている。
Text p.61
エ.都市国家の成長と新しい宗教の展開
A 都市国家の成長 前6世紀 経済の中心がガンジス川中・下流域に移る。
・ガンジス川流域に、城壁を持つ都市国家が成立。
ラージャ(王)が支配する16ヶ国に統合される。
・前6世紀 a コーサラ国 が有力となる。続いてb マガダ国 が台頭。
→ クシャトリヤ(武士)やヴァイシャ(商人)の台頭 → バラモンの権威の動揺。
ラージャ(王)が支配する16ヶ国に統合される。
・前6世紀 a コーサラ国 が有力となる。続いてb マガダ国 が台頭。
→ クシャトリヤ(武士)やヴァイシャ(商人)の台頭 → バラモンの権威の動揺。
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B 仏教の成立 前6~5世紀 a ガウタマ=シッダールタ が始める。
・b シャカ 族のクシャトリヤ出身。
形式化したバラモン教の儀式やヴェーダ祭式、ヴァルナ制などを否定し人間の解放を目指す。
煩悩を断ち、正しい修行を行うことによって輪廻転生から解脱し、生老病死の苦しみから
逃れると教え、さらに人間の平等と慈悲の心を説いた。悟りを開き、c ブッダ と言われる。
→ クシャトリヤとヴァイシャに多くの信者を得る。
形式化したバラモン教の儀式やヴェーダ祭式、ヴァルナ制などを否定し人間の解放を目指す。
煩悩を断ち、正しい修行を行うことによって輪廻転生から解脱し、生老病死の苦しみから
逃れると教え、さらに人間の平等と慈悲の心を説いた。悟りを開き、c ブッダ と言われる。
→ クシャトリヤとヴァイシャに多くの信者を得る。
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・インド北東部のクシャトリ出身。悟りを開いてマハーヴィーラ(偉大な勇者の意味)と言われる。
仏教と同じく、バラモン教の祭式やヴェーダ聖典の権威を否定
→ 徹底した不殺生主義と厳しい戒律を定める。 → 商人層に信者を得る。
仏教と同じく、バラモン教の祭式やヴェーダ聖典の権威を否定
→ 徹底した不殺生主義と厳しい戒律を定める。 → 商人層に信者を得る。
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従来の祭式至上主義を改め、内面の思索を重視。
補足:生物はその行為によって永久に生まれ変わりを繰り返す(輪廻)が、宇宙の根源の
▲b ブラフマン (梵=普遍)と生命の根源c アートマン (我=自己)の一致
(梵我一如)によって、精神の自由を得て輪廻から解脱することが出来る、と説く。
補足:生物はその行為によって永久に生まれ変わりを繰り返す(輪廻)が、宇宙の根源の
▲b ブラフマン (梵=普遍)と生命の根源c アートマン (我=自己)の一致
(梵我一如)によって、精神の自由を得て輪廻から解脱することが出来る、と説く。
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E ヒンドゥー教の萌芽 バラモン教に民間信仰が融合し、仏教の影響も受ける。
ヴェーダの神々にかわり、シヴァ神やヴィシュヌ神を主神とするようになる(後出)。
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オ.統一国家の成立
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Text p.62
B マウリヤ朝 の統一。
・前317年頃、マガダ国でナンダ朝に代わりa チャンドラグプタ王 となる。
都b パータリプトラ (現在のパトナ)。
→ インダス流域に進出。ギリシア人勢力(c セレウコス朝シリア )を一掃し、
パンジャーブ地方から現在のアフガニスタン南西部まで支配を及ぼす。
▲宰相カウティリヤには『アルタ=シャーストラ』(実利論)が残されている。
都b パータリプトラ (現在のパトナ)。
→ インダス流域に進出。ギリシア人勢力(c セレウコス朝シリア )を一掃し、
パンジャーブ地方から現在のアフガニスタン南西部まで支配を及ぼす。
▲宰相カウティリヤには『アルタ=シャーストラ』(実利論)が残されている。
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C アショーカ王 前3世紀半ば マウリヤ朝の最盛期となる。
・a デカン高原 の東南部、カリンガ国を征服。
→ 最南端部を除くインドア大陸のほぼ全域を支配。
・征服戦争の殺戮を反省し、b 仏教 を篤く信仰するようになる。
→ c ダルマ (法)による統治に転換する。
・全土にd 磨崖碑 ・e 石柱碑 をつくり勅令を刻む。サールナートのものが有名。
= 多くはブラーフミー文字が用いられ、周辺部ではその地域の文字が使われている。
・第3回目のf 仏典結集 を援助。
・g ストゥーパ(仏塔) を各地に建立(代表例がサーンチー)。
・インド西北部や、h スリランカ などに仏教を伝える。
→ 官僚組織・軍隊の維持のための財政困難、バラモン層の反発などにより衰退。
→ 最南端部を除くインドア大陸のほぼ全域を支配。
・征服戦争の殺戮を反省し、b 仏教 を篤く信仰するようになる。
→ c ダルマ (法)による統治に転換する。
・全土にd 磨崖碑 ・e 石柱碑 をつくり勅令を刻む。サールナートのものが有名。
= 多くはブラーフミー文字が用いられ、周辺部ではその地域の文字が使われている。
・第3回目のf 仏典結集 を援助。
・g ストゥーパ(仏塔) を各地に建立(代表例がサーンチー)。
・インド西北部や、h スリランカ などに仏教を伝える。
→ 官僚組織・軍隊の維持のための財政困難、バラモン層の反発などにより衰退。
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カ.クシャーナ朝とサータヴァーハナ朝
A ヘレニズム の影響
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・後1世紀 大月氏にかわりバクトリアを支配、さらに北西インドに侵入し国家建設。
2世紀中頃 b カニシカ王 のとき、全盛期。仏教を保護。仏典結集を続ける。
c ガンダーラ 地方のプルシャプラ(現ペシャワール)が都。
d ローマとの交易 が盛んになる → 大量の金貨の鋳造。
2世紀中頃 b カニシカ王 のとき、全盛期。仏教を保護。仏典結集を続ける。
c ガンダーラ 地方のプルシャプラ(現ペシャワール)が都。
d ローマとの交易 が盛んになる → 大量の金貨の鋳造。
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C 大乗仏教の成立 クシャーナ朝時代の仏教の革新
紀元前後、a 大乗仏教 が起こる。大乗とは大きな乗り物の意味。
その教義:b 個人の救済に留まらず、広く衆生を救済することをめざす。
2~3世紀 ▲c ナーガルジュナ(竜樹) が理論を確立。
→ 中央アジア → 中国 → 朝鮮・日本に伝わり、北伝仏教とも言う。
大乗仏教側は、従来の個人の救済を目的とする仏教を蔑称としてd 小乗仏教 と呼んだ。
= 最も保守的な長老を意味する部派の名から、e 上座部 仏教とも言う。
→ スリランカで発達し、11世紀に東南アジアに広がり、南伝仏教という。
その教義:b 個人の救済に留まらず、広く衆生を救済することをめざす。
2~3世紀 ▲c ナーガルジュナ(竜樹) が理論を確立。
→ 中央アジア → 中国 → 朝鮮・日本に伝わり、北伝仏教とも言う。
大乗仏教側は、従来の個人の救済を目的とする仏教を蔑称としてd 小乗仏教 と呼んだ。
= 最も保守的な長老を意味する部派の名から、e 上座部 仏教とも言う。
→ スリランカで発達し、11世紀に東南アジアに広がり、南伝仏教という。
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大乗仏教の運動の中から、出家をせずに修行するf 菩薩信仰 がひろまる。
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3世紀 西方のササン朝ペルシアの侵入を受け、衰える。北インド分裂。
★補足 南インド 前1世紀~後3世紀
デカン高原:a サータヴァーハナ朝 ドラヴィダ系アーンドラ族の王朝。
都プラティシュターナ(現パイタン)
・アーリヤ文化を受容し、バラモン教・仏教・ジャイナ教が広まる。
インド南端:ドラヴィダ系b タミル人 の国家
チョーラ朝・パーンディヤ朝・チェーラ朝の三国家が存在(後出)
・インド洋交易圏 これらの南インド諸国は、ローマ帝国のc 季節風貿易 を行う。
都プラティシュターナ(現パイタン)
・アーリヤ文化を受容し、バラモン教・仏教・ジャイナ教が広まる。
インド南端:ドラヴィダ系b タミル人 の国家
チョーラ朝・パーンディヤ朝・チェーラ朝の三国家が存在(後出)
・インド洋交易圏 これらの南インド諸国は、ローマ帝国のc 季節風貿易 を行う。
キ.インド古典文化の黄金期
A グプタ朝 4世紀 ガンジス中・下流から興り、北インドを支配。
最初の王チャンドラグプタ1世、「大王の王」を称す。都はパータリプトラ。
中央の直轄領・地方の臣下の領地・周辺の属領からなる分権的統治が特徴。
バラモンをふたたび重用 バラモンのことばのa サンスクリット語 を公用語とする。
→ 王から徴税権を認められた村落を領主として支配。
中央の直轄領・地方の臣下の領地・周辺の属領からなる分権的統治が特徴。
バラモンをふたたび重用 バラモンのことばのa サンスクリット語 を公用語とする。
→ 王から徴税権を認められた村落を領主として支配。
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B ヒンドゥー教の定着 バラモン教から発展し、仏教などの要素も取り入れる。
・ブラフマー神(創造の神)・a シヴァ神 (破壊の神)・b ヴィシュヌ神 (世界維持の神)
を三大神とする多神教。特定の教祖、教義・聖典が無い。
→ カースト制度とならび、長くインド人の社会と思想を支配。
を三大神とする多神教。特定の教祖、教義・聖典が無い。
→ カースト制度とならび、長くインド人の社会と思想を支配。
Text p.65
・ヒンドゥー教による日常生活の規範を定めたものがc 『マヌ法典』 。
・サンスクリット文学 二大叙事詩 d 『マハーバーラタ』 ※・e 『ラーマーヤナ』
※この一部の『ヴァガバッド=ギーター』は、後にヒンドゥー教の聖典として重んじられる。
宮廷詩人f カーリダーサ の書いた戯曲『シャクンタラー』。
・医学・数学・天文学などの発達、十進法・g ゼロの概念 。
→イスラム世界を通じ、ヨーロッパに伝えられる。
・h グプタ様式 の仏教美術 i アジャンター石窟寺院 デカン高原西北部
※この一部の『ヴァガバッド=ギーター』は、後にヒンドゥー教の聖典として重んじられる。
宮廷詩人f カーリダーサ の書いた戯曲『シャクンタラー』。
・医学・数学・天文学などの発達、十進法・g ゼロの概念 。
→イスラム世界を通じ、ヨーロッパに伝えられる。
・h グプタ様式 の仏教美術 i アジャンター石窟寺院 デカン高原西北部
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C チャンドラグプタ2世 4~5世紀初め グプタ朝の全盛期となる。
→ 地中海方面・西アジア・中国を結ぶ経済活動活発になる。大量の貨幣が造られる。
・中国の東晋の僧a 法顕 がインドを訪問。中国で超日王として知られる。
ローマ帝国衰退 → 交易の衰退 → 遊牧民のエフタルの侵入 →
さらに地方勢力が台頭し、6世紀半ばにグプタ朝滅亡する。
・中国の東晋の僧a 法顕 がインドを訪問。中国で超日王として知られる。
ローマ帝国衰退 → 交易の衰退 → 遊牧民のエフタルの侵入 →
さらに地方勢力が台頭し、6世紀半ばにグプタ朝滅亡する。
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・支配層ではヒンドゥー教が有力であったが、仏教とジャイナ教もともに保護される。
Text p.66
→ 中国の唐と交渉が盛んになる。
・唐僧の渡来
7世紀前半 b 玄奘 が来てc ナーランダー学院 で学ぶ。『大唐西域記』を著す。
7世紀後半 d 義浄 インドを訪れ、『南海寄帰内法伝』を著す。
・王の死(647年)の後、ヴァルダナ朝は分裂し衰退、地方政権が乱立する。
・唐僧の渡来
7世紀前半 b 玄奘 が来てc ナーランダー学院 で学ぶ。『大唐西域記』を著す。
7世紀後半 d 義浄 インドを訪れ、『南海寄帰内法伝』を著す。
・王の死(647年)の後、ヴァルダナ朝は分裂し衰退、地方政権が乱立する。
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E 仏教の衰退 商業の衰退 → 仏教支持層の商人が仏教から離れる。
大乗仏教の中にヒンドゥー教の影響を受け、▲a 密教 が生まれる。
・6世紀、南インドにヒンドゥー教の改革運動であるにb バクティ運動 おこる。
= 神に対する献身を説く運動。仏教やジャイナ教を激しく攻撃し民衆に受け入れられた。
→ 仏教は、ベンガル地方の地方政権(パーラ朝)のもとで最後の繁栄期を迎えるがその後衰退。
・6世紀、南インドにヒンドゥー教の改革運動であるにb バクティ運動 おこる。
= 神に対する献身を説く運動。仏教やジャイナ教を激しく攻撃し民衆に受け入れられた。
→ 仏教は、ベンガル地方の地方政権(パーラ朝)のもとで最後の繁栄期を迎えるがその後衰退。
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F▲ ラージプート時代
・ヴァルダナ朝滅亡後の8世紀から13世紀のデリー=スルタン王朝成立までをいう。
a ラージプート とは、サンスクリットの王子の意味。クシャトリヤの出身と称するカースト集団。
→ いくつもの勢力に分かれ、互いに抗争をくり返す。
この間、北西からb イスラーム勢力のインド侵攻 が始まる。
★補足 8~10世紀の北インドの主なラージプート諸国(イスラーム化するまでのインド)
プラティーハーラ朝(都カナウジ) →10世紀 チャーハマーナ朝
その他の地方政権
ベンガル地方:パーラ朝 = ナーランダ僧院を復興。仏教を保護した最後の王朝。
デカン高原:ラーシュトラクータ朝 → 10世紀以降はチャールキヤ朝
a ラージプート とは、サンスクリットの王子の意味。クシャトリヤの出身と称するカースト集団。
→ いくつもの勢力に分かれ、互いに抗争をくり返す。
この間、北西からb イスラーム勢力のインド侵攻 が始まる。
★補足 8~10世紀の北インドの主なラージプート諸国(イスラーム化するまでのインド)
プラティーハーラ朝(都カナウジ) →10世紀 チャーハマーナ朝
その他の地方政権
ベンガル地方:パーラ朝 = ナーランダ僧院を復興。仏教を保護した最後の王朝。
デカン高原:ラーシュトラクータ朝 → 10世紀以降はチャールキヤ朝
ク.南インドの王朝
8~10世紀 a ドラヴィダ人 系のb タミル人 が独自な世界を形成。
タミル語の文芸活動(サングム)が盛んであった。
・c バクティ運動 も吟遊詩人の活動によって南インドに広がる。
タミル商人、東南アジアから中国に進出、香辛料貿易を展開。
タミル語の文芸活動(サングム)が盛んであった。
・c バクティ運動 も吟遊詩人の活動によって南インドに広がる。
タミル商人、東南アジアから中国に進出、香辛料貿易を展開。
d チョーラ朝 (8~13世紀) 10~11世紀に栄える。
→ スマトラのシュリヴィジャヤ王国に軍事遠征、中国(宋)に使節を派遣。
▲現スリランカには、アーリヤ系のe シンハラ王国 が14世紀ごろまで存在。
→ 上座部仏教を受容、発展させる。 インド洋交易で活躍。
→ 後にタミル人が移住、シンハラ人との対立起こる。 → 現在のタミル人問題につながる。
→ スマトラのシュリヴィジャヤ王国に軍事遠征、中国(宋)に使節を派遣。
▲現スリランカには、アーリヤ系のe シンハラ王国 が14世紀ごろまで存在。
→ 上座部仏教を受容、発展させる。 インド洋交易で活躍。
→ 後にタミル人が移住、シンハラ人との対立起こる。 → 現在のタミル人問題につながる。
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