第2章 アジア・アメリカの古代文明
第2節 東南アジアの諸文明
Text p.66
ア.東南アジアの風土と人びと
・西からのインド文明と、東からの中国文明との双方の影響を受けながら、独自の文明を築く。
1.a 大陸部 (半島部) b インドシナ 半島。
主要河川=c 紅河 、d メコン川 、e チャオプラヤ(メナム)川 、f イラワディ川 など
→ g モンスーン の影響を受け、夏の高温多湿 → 稲作農業地帯を形成。
主要河川=c 紅河 、d メコン川 、e チャオプラヤ(メナム)川 、f イラワディ川 など
→ g モンスーン の影響を受け、夏の高温多湿 → 稲作農業地帯を形成。
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2.h 諸島部 (島嶼部) i マレー半島 と多くの島々からなる。
=j スマトラ島 、k ボルネオ島 、l ジャワ島 、m モルッカ諸島 、フィリピン諸島など。
→ 湿潤熱帯気候地帯。 → 香辛料、果樹、漁業などをもとに、交易が盛んに行われる。
=j スマトラ島 、k ボルネオ島 、l ジャワ島 、m モルッカ諸島 、フィリピン諸島など。
→ 湿潤熱帯気候地帯。 → 香辛料、果樹、漁業などをもとに、交易が盛んに行われる。
・東南アジア世界の特徴
・海や河川を交通路とする、多数の港市が発達し、多くの政治権力が生まれる。=a 港市国家
・b 香辛料 の産地として重要。(特に、モルッカ諸島)
→ ▲c 南シナ海交易圏 とインド、中国、イスラーム世界との交易が展開される。
・b 香辛料 の産地として重要。(特に、モルッカ諸島)
→ ▲c 南シナ海交易圏 とインド、中国、イスラーム世界との交易が展開される。
・東南アジア世界と外界のつながり
・15世紀 d イスラーム勢力 が進出。マラッカを中心に活発な交易活動を展開。
・16世紀からはヨーロッパ勢力の進出が始まる。 ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリスが進出。
・19世紀 資本主義諸国の植民地支配が及び、世界市場に組み込まれる。
→ モノカルチャー化が進む。大陸部では稲作中心の農業開発、諸島部では錫やゴムなどの資源開発が進む。
→ 並行して、インド人移民(印僑)と中国南部からの移民(南洋華僑)が増加する。
・16世紀からはヨーロッパ勢力の進出が始まる。 ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリスが進出。
・19世紀 資本主義諸国の植民地支配が及び、世界市場に組み込まれる。
→ モノカルチャー化が進む。大陸部では稲作中心の農業開発、諸島部では錫やゴムなどの資源開発が進む。
→ 並行して、インド人移民(印僑)と中国南部からの移民(南洋華僑)が増加する。
イ.インド・中国文明の受容と東南アジア世界の形成
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前5世紀頃、a ベトナム の北部に中国文明の影響を受けたb ドンソン文化 が成立。
→ c 銅鼓 という青銅器が特徴 → 東南アジア全域に広がる。
同じ頃、中南部ベトナムの海岸には漁撈文化のサーフィン文化があった。
前3世紀末 中国の北部ベトナム支配 → 以後、中国各王朝の北部ベトナム支配続く。
→ c 銅鼓 という青銅器が特徴 → 東南アジア全域に広がる。
同じ頃、中南部ベトナムの海岸には漁撈文化のサーフィン文化があった。
前3世紀末 中国の北部ベトナム支配 → 以後、中国各王朝の北部ベトナム支配続く。
※大陸部の諸民族:4~5世紀から「d インド化 」が顕著になる。
1.メコン川下流域:現在のベトナム南部からカンボジアにかけて、
紀元前後からa 扶南 (マライ=ポリネシア系か)が起こる。b オケオ遺跡 の発掘。
東南アジア最古の王朝 →6世紀まで、海上貿易で繁栄したc 港市国家 。
紀元前後からa 扶南 (マライ=ポリネシア系か)が起こる。b オケオ遺跡 の発掘。
東南アジア最古の王朝 →6世紀まで、海上貿易で繁栄したc 港市国家 。
3.メコン川中流域:
6世紀 a カンボジア (中国でb 真臘 )c クメール人 が建国。
→扶南をあわせメコン中下流を支配。クメール文字をつくる。
9世紀 d アンコール朝 が成立。都アンコール。
9世紀末に王城=e アンコール=トム (「大きな都」の意味)を建設。
12世紀前半 f スールヤヴァルマン2世 がg アンコール=ワット を建設。
= ヒンドゥー教寺院として造られた東南アジア最大の文化遺産。
13世紀初め h ジャヤヴァルマン7世 仏教を信仰し、アンコール=ワットを仏教寺院とする。
→ 一時インドシナ半島全域に支配を及ぼすが、その死後、次第に衰退する。
6世紀 a カンボジア (中国でb 真臘 )c クメール人 が建国。
→扶南をあわせメコン中下流を支配。クメール文字をつくる。
9世紀 d アンコール朝 が成立。都アンコール。
9世紀末に王城=e アンコール=トム (「大きな都」の意味)を建設。
12世紀前半 f スールヤヴァルマン2世 がg アンコール=ワット を建設。
= ヒンドゥー教寺院として造られた東南アジア最大の文化遺産。
13世紀初め h ジャヤヴァルマン7世 仏教を信仰し、アンコール=ワットを仏教寺院とする。
→ 一時インドシナ半島全域に支配を及ぼすが、その死後、次第に衰退する。
4.イラワディ川下流(現在のミャンマー):
9世紀までにa ピュー 人の国が存在。
8、9世紀 中国南西部からb ビルマ人 が南下。
11世紀、b ビルマ人 のc パガン朝 が成立。→スリランカと交流しd 上座部仏教 ひろまる。
→ 多くのe 仏塔・寺院 を建設しf 建寺王朝 といわれた。
→ インド系の文字からビルマ文字を作る。
9世紀までにa ピュー 人の国が存在。
8、9世紀 中国南西部からb ビルマ人 が南下。
11世紀、b ビルマ人 のc パガン朝 が成立。→スリランカと交流しd 上座部仏教 ひろまる。
→ 多くのe 仏塔・寺院 を建設しf 建寺王朝 といわれた。
→ インド系の文字からビルマ文字を作る。
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6.北部ベトナム:
ベトナムの北部にはベトナム人、中部にはチャム人、南部にはクメール人が優勢。
北部ベトナムには中国の影響が大きく、秦の始皇帝以来直接支配される。
10世紀、唐の衰退により北部ベトナムにg 大越国 が栄える。
11~12世紀にh 李朝 、13世紀にi 陳朝 が続く。
→ 13世紀 元の侵入を撃退。
漢字をもとに独自の文字であるj 字喃(チュノム) をつくる。
ベトナムの北部にはベトナム人、中部にはチャム人、南部にはクメール人が優勢。
北部ベトナムには中国の影響が大きく、秦の始皇帝以来直接支配される。
10世紀、唐の衰退により北部ベトナムにg 大越国 が栄える。
11~12世紀にh 李朝 、13世紀にi 陳朝 が続く。
→ 13世紀 元の侵入を撃退。
漢字をもとに独自の文字であるj 字喃(チュノム) をつくる。
※諸島部の諸国家:マラッカ海峡など海上交通の要地にマレー人の港市国家が繁栄。
1.7世紀 k シュリーヴィジャヤ王国 (スマトラを中心にマラッカ海峡をおさえ繁栄)
→ 唐のl 義浄 が訪れ、大乗仏教の繁栄の状況を中国に伝える。
2.8~9世紀 m シャイレンドラ朝 (ジャワ島を中心に海上貿易を支配。)
ジャワ島のn ボロブドゥール に大仏教寺院(大乗仏教)などの建造物を残す。
3.ヒンドゥー文化の形成
8世紀 ジャワ島の古マタラム王国 ヒンドゥー寺院のプランバナン寺院建設
10世紀 ジャワ島東部にのクディリ朝 『マハーバーラタ』・『ラーマーヤナ』の翻訳。
→ ワヤン=クリ(影絵芝居)が始まる。 →13世紀のシンガサリ王国、元の侵攻を受ける。
→ 唐のl 義浄 が訪れ、大乗仏教の繁栄の状況を中国に伝える。
2.8~9世紀 m シャイレンドラ朝 (ジャワ島を中心に海上貿易を支配。)
ジャワ島のn ボロブドゥール に大仏教寺院(大乗仏教)などの建造物を残す。
3.ヒンドゥー文化の形成
8世紀 ジャワ島の古マタラム王国 ヒンドゥー寺院のプランバナン寺院建設
10世紀 ジャワ島東部にのクディリ朝 『マハーバーラタ』・『ラーマーヤナ』の翻訳。
→ ワヤン=クリ(影絵芝居)が始まる。 →13世紀のシンガサリ王国、元の侵攻を受ける。
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