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パーリ語

古代インドの俗語の一つで上座部仏教の経典に用いられた言語。

パーリ語は、古代インドの標準的文章語であるサンスクリット語にたいして、俗語ないし方言をプラークリット語といい、マガダ語やパーリ語がある。北インド東部のマガダ語(ブッダはこの言語を用いた)に対し、パーリ語は中部以西の俗語と考えられ、言語学上はピシャーチャ語の一種で、パーリとは聖典を意味する。他の俗語に比べ比較的サンスクリットに近く、崩れは少ない。ブッダおよび弟子たちはマガダ語を使っていたが、仏滅後、弟子たちの西方への布教によってパーリ語が用いられるようになり、パーリ語仏典が作られるようになった。また別にマガダ語からサンスクリット語の仏典も作られたようである。パーリ語仏典はアショーカ王時代にスリランカに伝えられ、後に東南アジア全域に広がり、上座部仏教(いわゆる小乗仏教)では現在に至るまでパーリ語が使われている。そのため南伝仏教のことをパーリ仏教とも言う。
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第2章1節 カ.クシャーナ朝とサータヴァーハナ朝