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論語

孔子の言行録を弟子たちがまとめたもの。後の四書一つ。

 中国の古典の中でも最も広く読まれている書物であろう。いうまでもなく孔子とその弟子たちの言行録であり、四書の一つとして儒教・儒学の重要文献とされる。しかしこの書が重視されるようになったのは、南宋の朱子が四書に加えてからであり、漢代には、周代にさかのぼる原典ではないと言うことで五経には入れられなかった。いずれにせよ、儒教を一つの宗教体系・道徳論として作り上げた孔子の思想を、もっとも直接的に知ることのできる重要な書物であり、日本の思想や文化にも大きな影響を与えた。 
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書籍案内

金谷治
『論語』
1999 岩波文庫