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トンブクトゥ

西アフリカ、マリ王国、ソンガイ王国の都として栄えた都市。

 13~16世紀、ニジェール川湾曲部の都市で、西アフリカ(かつては西スーダンと言われていた、現在のマリ共和国)地方の交易の中心地として、マリ王国ソンガイ王国の時代に栄えた。この地方の金をはじめ、奴隷・象牙・黒檀などが北アフリカにもたらされ、北からは塩の他に銅や鉄の製品、布などがもたらされた。またイスラーム神学を研究する大学も建設された。16世紀のサンコレイ大学は、黒人による最初の大学とされる。1590年、モロッコ人の侵入によってソンガイ王国が滅亡し、さらに大航海時代となり交易はポルトガルによる海洋交易が主流となったためトンブクトゥは衰えた。

世界遺産 トンブクトゥ

 トンブクトゥは1988年、「黄金の都」として世界遺産に登録された。かつて塩と金の交易で栄え、都市全体がアフリカにおけるイスラーム遺跡として貴重なだけでなく、多くのマドラサやモスクが残されている。15世紀のサンコレイ大学は現在モスクとして残されているほか、アラビア語の文献も保存されている。なおマリ共和国には他に、ソンガイ王国の王のアスキアの分後とドゴン族が断崖に創った集落であるバンジャガラの断崖が世界遺産に登録されている。<2009年4月29日放送 NHK「世界遺産への招待状」による>
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ノートの参照
第5章3節 ウ.アフリカのイスラーム化