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ワイルド

19世紀末、イギリスの文学者で、世紀末の耽美主義の作家とされる。主な作品は『ドリアン=グレーの肖像』、『サロメ』など。

 オスカー=ワイルド Oscar Wilde はアイルランドのダブリンに生まれ(1854)、オックスフォードに学ぶが、青年時代から奇行が多く、反抗的な若者であったという。文学では当時の自然主義の隆盛に反発を感じ、次第に「芸術のための芸術」、つまり芸術至上主義に傾斜していく。その一方で同性愛にのめり込みながらアメリカ、カナダで美学の講義を行って成功した。1891年に代表作『ドリアン=グレーの肖像』を発表、一躍世紀末の文学者として注目を浴びるも、その内容は不道徳であるとの非難も強まった。当時は同性愛は社会的に受け入れられず、ワイルドも告発されて有罪の判決を受けて入獄した。出獄後はパリに移り住んだが、その地で窮乏の中で死去した。その没年は1900年、まさに19世紀の世紀末だった。作品は他に『サロメ』や告白録『深淵より』などが有名。その文学的主張は、耽美主義と言われるようになる。
出題 2010年 早稲田大学 国際教養 第1問 部分 次の文の空欄を埋めよ。
「・・・そして、現実社会と直結した写実主義や自然主義に対する文学上の反抗として、( F )運動が起こり、科学主義や物質主義に覆われたブルジョワ社会に対して、純粋な理想的世界を創造した。中でも( G )のような芸術至上主義作家は、芸術とはその巧みな構築美によって評価されるべきだとし、「自然は芸術を模倣する」という芸術宣言を行った。・・・」

解答 → 

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ノートの参照
第12章4節 ア.ロマン主義と自然主義