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ソヴィエト社会主義憲法

1924年に制定されたソヴィエト社会主義共和国連邦憲法。

 1924年に成立し公布されたソ連憲法で、ソ連を資本主義から社会主義への過渡期と規定している。ソヴィエト社会主義共和国連邦の成立を宣言した1922年12月の全連邦ソヴィエト大会で、新憲法の草案が承認されたが、民族問題で意見の違いが出て批准が遅れ、スターリンがまとめた最終案をようやく1924年1月に批准し公布した。1918年のロシア共和国憲法をもとにして制定された。主な内容は、
  • 1918年憲法と同じく、階級対立が継続しているので搾取者階級にはいかなる権力も与えないとされ、旧貴族、地主、旧官僚、聖職者などの選挙権を剥奪された。
  • 構成国の分離の自由(民族自決権)を保障している。(それが実行されることはなかった。)
  • 国家の最高機関は全連邦ソヴィエト大会であり、大会の閉会中は中央執行委員会が代行する。
 この憲法は、第1次五カ年計画実施後にスターリン体制ができあがった後に制定された1936年のスターリン憲法まで続いた。
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