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国連事務総長

国際連合の総会、安保理などの機関を統轄する事務局の長。

国際連合の総会や各機関の決定事項を実施する主要機関が事務局。ニューヨークの国連本部で国際公務員がその実務にあたっている。事務局の長が事務総長。事務総長の職務は
(1)国連の行政職員の長として、また総会並びに三つの理事会において事務総長として行動する責任。
(2)総会、安全保障理事会、経済社会理事会などの機関から委託される任務。
(3)国際平和と安全を脅かすと思われる事項に、安全保障理事会の注意を喚起する権限。
とされ、特に安全保障理事会においては、「16番目のメンバー」とさえ呼ばれることがある。
事務総長は安全保障理事会の勧告により、総会で選出される。慣例で安保理理事国からは選ばれず、中小国から選ばれている。初代以降の歴代事務局長は次の通り。
 初代 トリグブ=リー(ノルウェー 1946~52)
 2代 ダグ=ハマーショルド(スウェーデン 53~61)
 3代 ウ=タント(ビルマ 61~71)
 4代 クルト=ワルトハイム(オーストリア 72~81)
 5代 ルビエル=ペレス=デクエヤル(ペルー 82~91)
 6代 ブートロス=ブートロス=ガリ(エジプト 92~96)
 7代 コフィ=アナン(ガーナ 97~06)
 8代 潘基文(パン=ギムン)(韓国 2007.1.1~)
国連事務総長は、総会や安保理の決定に従うだけでなく、自ら進んで紛争の調停にあたったり、世界平和の実現に指導的役割が期待されている。また現在は国連改革という大きなテーマを抱えている。しかし、アメリカの単独行動主義が強まる現在、その存在と力量が特に問われている。歴代の事務総長についての紹介と批評は、明石康『国際連合 軌跡と展望』2006 岩波新書 p.164-191 を参照してください。
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ノートの参照
第16章1節 ア.戦後の国際政治・経済秩序
書籍案内

明石康
『国際連合 軌跡と展望』
2006 岩波新書