印刷 | 通常画面に戻る |

人民共和派

第二次世界大戦後のフランスの主要政党。保守中道路線をとり、ド=ゴールを支持し、共産党には反対した。

 MRP(Mouvement Republicain Populaire 人民共和運動)とも言われる、戦後フランスの主要政党の一つ。1944年11月に、大戦中の対独レジスタンスを指導したビドーらを中心に結成された、キリスト教系保守中道政党として民主主義・共和主義を掲げる穏健派で、共産主義、マルクス主義には反対した。穏健な左派という面もあるが、同時に小ブルジョワ・農民を支持基盤とする保守的体質も併せ持っている。ブルジョワ層からは共産党の進出に対する防波堤としても期待された。

ド=ゴール臨時政府の与党

 1945年10月の総選挙で躍進し、共産党・社会党との三党政治によるド=ゴール臨時政府の与党となった。ド=ゴールもMRPには親近感を持っていた。ヨーロッパ統合を進めたシューマンもMRP党員であり、ド=ゴール辞任後も何度か内閣を組織し、第四共和政の主要政党となった。しかし次第にアルジェリア問題などへの対応に失敗、ド=ゴール派に押されて60年代には低迷し消滅した。<渡辺啓貴『フランス現代史』1998 中公新書 など>
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第16章1節 イ.ヨーロッパの東・西分断