トゥキディデス
5世紀後半、古典期ギリシアのアテネの歴史家。ペロポネソス戦争の時代の歴史『戦史』を著述した。ヘロドトスの物語的歴史記述に対し、厳密な史料批判の上で歴史を記述した。
前5世紀後半のアテネの歴史家で、ほぼ同時代のペロポネソス戦争についての記録である『戦史』(『歴史』ともいう)を著した。その筆致は厳密・冷静で、客観的な歴史叙述が特徴となっている。初めは将軍としてトラキア遠征軍を指揮したが失敗し、責任を問われて亡命生活にはいる。前404年、アテネの無条件降伏でペロポネソス戦争が終わった後、アテネに戻り、ペロポネソス戦争の歴史の記述にあたったが、前411年までの記述で未完に終わり、前400年頃に死去した。
彼の名前の表記は原音に近いのはトゥーキュディデースであろうが、ツキジデスなどまでさまざまである。
彼の名前の表記は原音に近いのはトゥーキュディデースであろうが、ツキジデスなどまでさまざまである。
戦史
トゥキディデスが著したペロポネソス戦争を中心とした歴史書。