ウパニシャッド哲学における普遍的原理であり、万物がそこから生まれ、最後にそこに帰る世界の根源を言う。漢字では「梵」の字を当てる。その真理を個我であるわたしは普遍的存在ブラフマンである（「我はブラフマンなり」）と表現する。
　ブラフマン（梵）は宇宙の根源であるのに対し、人間の本質されるのがアートマン（我）であり、この両者が究極的に同一であることを認識すること、つまり梵我一如が真理の把握であるというのがウパニシャッド哲学である。