再版農奴制
16世紀以降も東ヨーロッパで農奴制が強化されたこと。
エルベ川以東の東ヨーロッパでは、封建的な領主層が残り、彼らによる農場領主制(グーツヘルシャフト)が維持されていたが、16世紀に西ヨーロッパが世界経済の中核部分として発展し、人口が急増すると、穀物需要が増大したため、農奴に対する支配を強化して増産に努めた。そのような西ヨーロッパ向けの商品作物としての穀物の生産に特化したグーツヘルシャフトにおいて強化された農奴制を再版農奴制という。ウォーラーステインの「近代世界システム」論では、「世界経済」の「辺境」における労働管理の形態とされる。