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改革宴会

フランスの七月王政期に、政府が労働者の普通選挙の実施を要求する政治集会を禁止したことに対抗し、宴会の名目で集まり、反政府活動を展開した。

 フランス七月王政末期に、市民と労働者が普通選挙制の実現を要求して開催した政治的集会。時のギゾー内閣は政治集会を禁止していたので、取り締まりを逃れるために、「宴会」と称してレストランなどで開催されたので改革宴会という。1848年2月、政府が改革宴会禁止を打ち出したことを機に二月革命が勃発した。
 改革派の野党議員は1847年7月9日、モンマルトルに近い街角のシャトー・ルージュとよぶダンスホールで大宴会を開いた。参加者はパリの有権者1200名、会費は10フランだった。宴会戦術は取締法の裏をかくプロパガンダで、7月から12月末まで70回ほど行われ、2万近い会衆を動員した。<井上幸治『世界の歴史12』中公旧版 p.334 P.339-341>
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