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ヴァチカン市国

ラテラン条約でイタリアから分離して国家となったローマ教皇居住区。

ヴァチカン市国国旗
 ヴァティカン、バチカンとも表記。1929年のローマ教皇庁とイタリア政府(ムッソリーニ政権)との間で締結されたラテラン条約によって成立した国家。ローマ市内のヴァチカンの丘にあるサン=ピエトロ大聖堂を中心とした一画で、面積0.44平方キロメートル、人口802人(2007年)の世界最小の国家。元首はローマ教皇(2005年4月24日即位の第265代法王ベネディクトゥス16世)。
ヴァチカン市国は国際連合には加盟していないが、カトリック全体の統治機構である教皇庁が、教皇聖座(Holy See)としてオブザーバー参加している。カトリック信者は全世界で10億を超えており、その代表としてのローマ教皇の国際政治での発言も大きな影響力をもっている。

Episode ヴァチカンの衛兵

 ヴァチカン市国には軍隊はないが、中世以来、ローマ教皇を守る衛兵がいる。彼らはスイス人が傭兵として雇われた中世以来の伝統を継承し、現在でもスイス人が衛兵を務めている。またヴァチカンのスイス人衛兵の征服は、ミケランジェロがデザインしたカラフルなものである。
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