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ピラミッド

エジプト古王国の国王の権威を示す巨大な建造物。

 エジプトでは統一王朝の登場の頃からマスタバという台状の墳墓が現れ、古王国時代の第3王朝で階段状のピラミッドが現れる。ついで屈折ピラミッドを経て、第4王朝で正方形の底面と二等辺三角形の側面で構成されるピラミッドが造られる。最大のものはギザにあるクフ王のもので底辺の一辺が230メートル、高さが147メートルである。

Episode ピラミッドは墓ではない?

 ピラミッドは古王国時代以降は造られなくなり、後に一般に王の墓であったと信じられるようになるが、実際には何のために造られたかは謎が多い。ピラミッド内からミイラが発見されたことはなく、実際に墳墓とされたとは言い切れない。単なる墳墓ではなく、周辺に墳墓や神殿をもつ、埋葬都市(ネクロポリス)の一部であった、とも考えられている。また、ピラミッドはヘロドトス以来、奴隷にたいする強制的な労働によって造られらと言われてきたが、最近ではエジプトでの奴隷の存在を否定し、ピラミッドは農閑期の農民を動員し、農民も神としてファラオを崇拝する上でその造営に参加したと解釈されている。<以上 吉村作治『ピラミッドの謎』1979 p.29,38 講談社現代新書>
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ノートの参照
1章1節 エ.エジプトの統一国家