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プルタルコス

1~2世紀、ローマ帝国時代のギリシア人歴史家。『英雄伝』を著す。

 プルタークとも表記する。ローマ帝政五賢帝時代のローマで活躍したギリシア人の歴史家。カイロネイアの生まれで、アテネで学び、ローマに行ってトラヤヌス帝の知遇を得る。『英雄伝(対比列伝)』でギリシアとローマの歴史上の人物を比較して論じた。プルタルコスについての次の寸評が参考になろう。

“最後のギリシア人”

(引用)プルタルコス(紀元50年ごろ~120年ごろ)は「最後のギリシア人」と評されるが、その有名な『対比列伝』(英雄伝)、とくに人間味のあふれる『随想録(モラリア)』にみられる思想は、古代市民の考え方の集大成の感がある。プラトンに心酔し、他の哲学諸派にも通じ、自然科学もいちおう心得た知識人であったが、その彼がもっとも嘆いたのはデルフォイの託宣の衰退であった。彼はその復興をくわだて、託宣についていくつもの随筆を書いたほか、みずからデルフォイの最高神官になっている。彼にとり、アポロンの言葉はあくまで真理であった。<村川堅太郎ほか『ギリシア・ローマの盛衰』1997 講談社学術文庫 p.185>
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ノートの参照
第1章3節 ケ.ローマの生活と文化
書籍案内

『プルタルコス英雄伝』上
村川堅太郎他訳
1996 ちくま学芸文庫