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ヴィシュヌ神

ヒンドゥー教での最高神の一つで世界維持の神。

ヒンドゥー教の最高神である三大神の一つ。世界維持の神とされる。あまねくものを照らす働きをする太陽を神格化したのがヴィシュヌであり、世界を維持し、悪魔を滅ぼす神であり、それは魚や亀、イノシシ、クリシュナ、ラーマなど十の姿に化身するが、ヒンドゥー教ではブッダもヴィシュヌの化身の一つとされる。
 シヴァ神の原型が『ヴェーダ』以前に求められるのに対して、ヴィシュヌ神はその名称を『リグ=ヴェーダ』讃歌に見る、ヴェーダ起源の神である。ヴィシュヌは、太陽のあまねく光り照らすはたらきを神格化したものであり、天界・空界・地界の三界を闊歩したといわれ、宇宙の一切万物の維持者と讃えられた。しかし、そのままヴェーダの神格であったなら、今日のような民衆の熱烈な信仰の対象とはならなかったであろう。この神も土着のクリシュナ信仰と一体化することで、ヒンドゥー大衆の熱い信仰(バクティ)をうける最高神へと変身したのである。<森本達雄『ヒンドゥー教-インドの聖と俗』中公新書 2003 p.108>
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第2章1節 キ.インド古典文化の黄金期