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パーンディヤ朝

インド最南端にドラヴィダ系タミル人の国。インド洋交易で活躍。ローマとも交易を行った。

 インド最南端の地に紀元前3世紀頃から存続した王朝でドラヴィダ語族タミル人が建て、北インドに起こったアーリヤ系のマウリヤ朝以下の国々から独立し、紀元前後には同じタミル人国家で北に隣接するチョーラ朝とともにインド洋交易圏の中心部にあって、ローマとの交易を行っている。
 前26年ごろパーンディヤ国王がローマのアウグストゥスに使節を派遣し、ローマ市民に自国内の交通を認める申し入れを行っている。その都マドゥラにはローマ人の居留地もあったらしい。チョーラ朝と同じく、3世紀ごろから衰え、その後長く動きはなかったが、13世紀に後期チョーラ朝にかわって再び台頭し、14世紀まで存続した。
 しかし13世紀から北インドにイスラーム政権であるデリー=スルタン朝が成立、1311年にその一つのハルジー朝が南下したことに滅ぼされた。

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