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讖緯説

儒学と陰陽五行説が合体した一種の未来予知説。

讖(しん)とは天から下った予言のことで、緯(い)とは孔子の定めた「経」の裏に隠された真理、という意味であるが、戦国時代の陰陽家に始まり、民間に広がっていた陰陽二元説と木火土金水の五行説(あわせて陰陽五行説)などの神秘思想と結びつき、あらゆる変化を陰陽五行に当てはめて説明し、天の意志を予言することができるという俗信である。本来合理的な思考を方法論とし、孔子も云うように怪力乱神を語らないのが儒学であるが、前漢末には儒学が官学となった結果、このような民間の神秘思想と結びつくようになった。王莽はこの讖緯説を最大限利用して権力を握ったが、その後も現在に至るまで民間で様々な占いや予言として生き残っている。
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第2章3節 ク.漢代の社会と文化