印刷 | 通常画面に戻る |

全真教

金代に王重陽が始めた新道教の一つ。

 12世紀中頃、代の華北で王重陽が起こした、道教の改革をかかげた新道教の一派。道教は宋王朝でも唐代に続き保護されたため、道観は仏教寺院とともに大土地所有を進め、多くの佃戸を抱えて豊かになり、中には高利貸しを営むところも現れ、民衆から離れ堕落していった。そのような道教の革新を唱えたのが金に支配された時代に現れた王重陽であり、不老長寿などの現世利益には重点を置かず、禅宗色を強めて、さらに儒教の教義も取り入れた。このような三教融合によって成立した新道教が全真教である。以後この全真教は、華南の旧来の道教を継承した正一教と勢力を二分していく。
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第6章2節 オ.宋代の文化