フィルドゥシー
11世紀初めのイラン人の詩人で、民族叙事詩『シャー=ナーメ』を著す。イランの国民的詩人として、今も称揚されている。
フェルドゥースィーとも表記。イランの国民的詩人といわれるガズナ朝時代(10世紀末~11世紀初め)の人。イラン北東部ホラーサーン州マシュハドの北方にある小村トゥルースに生まれ、80歳の生涯の後半を詩人として活躍し、西暦1009年/1010年に『シャー=ナーメ』(『王書』)を完成させた。
その人物についての詳細は伝えられていないが、彼にはデフカーンという語が宛てられており、それは「耕作者」と「物語伝承者」の両義がある。おそらく郷士にあたる地主で、詩文を読み、才能があれば古い物語を伝承する、地方在住の文芸に通じた文士といえるだろう。『王書』は5万行におよぶペルシャ語で書かれた民族叙事詩であり、イランの神話、伝説、歴史を幅広く題材としている。フィルドゥシーの墓廟がイラン東部の都市マシュハドにあり、内部には『シャー=ナーメ』を題材にしたレリーフが描かれている。<岡田恵美子訳『王書』岩波文庫 解説 p.361-362/宮田律『物語イランの歴史』中公新書 2002 p.70 による>
その人物についての詳細は伝えられていないが、彼にはデフカーンという語が宛てられており、それは「耕作者」と「物語伝承者」の両義がある。おそらく郷士にあたる地主で、詩文を読み、才能があれば古い物語を伝承する、地方在住の文芸に通じた文士といえるだろう。『王書』は5万行におよぶペルシャ語で書かれた民族叙事詩であり、イランの神話、伝説、歴史を幅広く題材としている。フィルドゥシーの墓廟がイラン東部の都市マシュハドにあり、内部には『シャー=ナーメ』を題材にしたレリーフが描かれている。<岡田恵美子訳『王書』岩波文庫 解説 p.361-362/宮田律『物語イランの歴史』中公新書 2002 p.70 による>