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エグバート

アングロ=サクソン七王国の一つ、ウェセックス王。829年、イングランド王国の王と認められる。

 Egbert エグベルトとも表記する。アングロ=サクソン七王国の一つ、ブリテン島南西部のウェセックス王であったが、829年にはじめてイングランド王国の王として認められた国王。ただしその支配はイングランド全域ではなく、テームズ川の南側に限定されていた。
 当時、大ブリテン島の海岸部は各地でヴァイキングと恐れられたデーン人の海賊活動に悩まされており、七王国はまとまってイングランド防衛に当たる必要が強くなっていた。ヴァイキングとの戦いの先頭に立っていたエグバートは、他の国王から宗主として受け入れられ、ここにイングランド王国の統一が実現した。しかし、まだ中央集権的な統治機構は生まれておらず、地方には有力な首長(王)と小首長(伯)が分立しており、ヴァイキングとの戦いでも十分な軍団を持つことはできなかった。
 エグバートの孫のアルフレッド大王は、イングランド王国の統一的王権の確立に努めたが、デーン人の侵攻と移住はさらに続くこととなる。 → イギリス(2)
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ノートの参照
5章1節 キ.外敵の侵入と西ヨーロッパの混乱