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南京木綿

中国の長江下流で生産され、輸出された良質の綿織物。nankeenと言われた。

 明代に長江下流域で盛んになった綿織物(中国)の中心地は松江府と言われる、現在の上海付近であった。この地の綿織物は肌触りがよく、美しかったので珍重され、清朝公認の貿易港であった広州の公行によって、東南アジアやイギリス、アメリカにも輸出された。英語では、中国産の高級綿織物を、nankeen と言うのは、南京付近がその産地だったからである。19世紀にイギリスが中国に対して自国の工場製綿織物(ランカシャー綿)を輸出しようとしたが、中国では南京木綿のほうが質がよく、遠隔地から運ばれるものより価格も安かったので、売り込みに失敗する。 → 三角貿易
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7章1節 オ.明後期の社会と文化