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湖広

長江中流の湖北省・湖南省一帯。明代の15世紀中頃から、穀物生産の中心地となり、「湖広熟すれば天下足る」と言われるようになった。

 湖広とは、中国の湖北省と湖南省にまたがる両湖平野のこと。湖北省の中心都市が武漢、湖南省の中心都市は長沙であった。「湖広熟すれば天下足る」とは、長江中流の湖広地方が実れば、中国全土の食料が足りる」という意味で、明代の湖広地方の農業生産力が高かったことを示すことばである。宋代には、長江下流の蘇湖(江浙)地方が穀物生産の中心地であったので、「蘇湖(江浙)熟すれば天下足る」といわれたが、明代の15世紀中頃から、綿織物・絹織物の生産が増えたためにその地は綿花や桑の栽培中心に移行して穀物生産が減少した。そのため、その地にかわって湖広地方が穀物生産の中心地となった。
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7章1節 オ.明後期の社会と文化