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赤絵

赤絵

明代の景徳鎮で盛んになった、赤、緑、黄、青、黒の釉薬で彩色した陶磁器で、五彩とも言う。

 中国の陶磁器の一種。白磁に下絵を赤、緑、黄、青、黒の釉薬で模様を描いたもの。中国では五彩という。宋代に始まるが、明代景徳鎮におて、特に発達した。明の万暦帝(在位1572~1620年)時代の「万暦赤絵」が特に有名。中国伝統の青磁白磁に、元代から始まったコバルトによる青色を加えた染付(中国では青花という)に加えて、さらに多彩になった赤絵は、中国陶磁器に大きな飛躍をもたらした。
 染付と赤絵は朝鮮を経て日本にも伝えられた。特に、豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に日本の武将が捕虜として連行した朝鮮人陶工によって日本各地に窯が開かれ、有田(佐賀県)などで盛んに作られるようになり、さらに九谷(石川県)などにも広がっていった。染付・赤絵はヨーロッパにも輸出され、ヨーロッパの陶芸にも大きな影響を与えた。右図は、明・万暦年間の五彩人物文尊<『中国名陶展』カタログ 1992 より>
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7章1節 オ.明後期の社会と文化