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ヴェズィラーザム

オスマン帝国の衰退期に政治を野実権を握った大宰相の地位。

サドラザムともいう。オスマン帝国の皇帝(スルタン)の、絶対的代理人として政治・外交・軍事などの全権を持つ「大宰相」のこと。スレイマン大帝以後、凡庸なスルタンが続いたオスマン帝国の衰退した時期に、実質的にオスマン帝国を動かしたのはヴェズィラーザムであった。著名なものとしては代々のヴェズィラーザムを出した、キュプリュリュ家がある。17世紀以降は、ヴェズィラーザムが政治を執る官邸(バーブ・アーリー)が実質的なオスマン帝国の政府の機能を持った。
 19世紀にヨーロッパの列強による領土の侵犯や、領内の諸民族の自立の動きなど、オスマン帝国の支配体制が揺らぎはじめ、西洋諸国を範とした改革の必要が意識されるようになった。1826年、イェニチェリ全廃という思い切った改革に成功したマフムト2世は、政府機構の改革も行い、大宰相とその大宰相府の職務を内務省・司法省・外務省などに分割し、財務長官府を財務相とした。
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ノートの参照
7章3節 トルコ・イラン世界の展開