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グレシャム

16世紀イギリスのエリザベス1世などに仕えた財政家として、貨幣発行に当たり、「悪貨は良貨を駆逐する」との法則を提唱した。

 トーマス=グレシャム 1519?~1679 はイギリスのテューダー朝の全盛期、ヘンリ8世からエリザベス1世に仕えた役人で、グレシャムの法則-”悪貨は良貨を駆逐する”-を提唱したことで知られる。

「悪貨は良貨を駆逐する」

 ロンドンの商人の家に生まれケンブリッジ大学で学んだ後、貿易に従事して財をなした。ヘンリー8世の代理人としてオランダで活動した後、その後のチューダー朝諸王の財政顧問となった。外国為替の業務に通じるうち、イギリスの良貨が海外に流出し、国内では悪貨が流通していることに気づき、前代のヘンリ8世の時、財政窮乏のために貨幣の品質を落としてを濫発したことが原因だと考えた。そこで、1560年はエリザベス女王に提言して新しい通貨を鋳造し、現行の低品質の貨幣を回収し、その名目価格よりも多少低い割合で新しい貨幣と引き換えた。また、金銀の交換比率を一定にして、ロンドンに王立為替取引所を創設し、通貨の取引を安定させた。
 グレシャムの法則とは、品位の異なる2種類の貨幣が同時に流通すると、質の悪い方の貨幣が通常の取り引きに用いられ、質の良い貨幣は貯えに廻されたり、鋳つぶされて海外に週出してしまうことによって、国内で流通するのは悪貨だけになってしまうと言う経済法則を言っている。
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