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メイフラワー号

アメリカに移住したピルグリム=ファーザーズの乗船。船上で信仰の自由を求めた人びとが自治の契約を行った。

メイフラワー号
メイフラワー号
 メイフラワー号はわずか180トンの帆船。同乗者は104名。全部がピューリタンだったわけではなく、「聖徒たち」(セインツ)とよばれる男17名、女10名、子供14名、計41名であり、それ以外は「外部の人たち」(ストレンジャーズ)とよばれる男17名、女9名、子供14名、計40名、その他召使いや雇い人たちもいた。その精神的中核となったのはスクルービのコングリゲーションの信仰を守り続けたブルースター、ブラッドフォードらであった。 <大木英夫『ピューリタン』中公新書 P.77,78,88>

メイフラワー契約

 メイフラワー号のピルグリム-ファーザーズ41名は、船中で次のような契約を交わした。アメリカ建国につながる重要な文書として重要な意味を持っている。
『神の名においてアーメン。われらの統治者たる君主、また神意によるグレート・ブリテン、フランスおよびアイルランドの王にして、また信仰の擁護者なるジェームズ陛下の忠誠なる臣民たるわれら下記の者たちは、キリストの信仰の増進のため、およびわが国王と祖国の名誉のため、ヴァージニアの北部地方における最初の植民地を創設せんとして航海を企てたるものなるが、ここに本証書により、厳粛に相互に契約し、神およびわれら相互の前において、契約により結合して政治団体をつくり、もってわれらの共同の秩序と安全とを保ち進め、かつ上掲の目的の遂行のために最も適当なりと認むべきところにより、随時正義公平なる法律命令を発し、かく公職を組織すべく、われらはすべてこれらに対し当然の服従をなすべきことを契約す。』
 高木八尺は、「自由自主なる個人が、契約によって、団体を創設するという社会契約の説を、現実に表した顕著な実例」で「また政治上の権力の根拠は個人の同意にありとする思想の発達史上記念すべき一重要事件であった」と評した。<大木英夫『ピューリタン』中公新書 P.90-91>