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ギリシア愛護主義

ウィーン体制下のヨーロッパ各国で起こったギリシア文化を愛護する運動。1920年代のギリシア独立戦争を支援した。

 ヨーロッパで自由主義ナショナリズムの運動がたかまった19世紀前半、古代のギリシア文化をヨーロッパの起源と考え、理想化するギリシア愛護主義(フィルヘレニズムともいう)がヨーロッパ各国に興った。
 代表的な人物がイギリスの詩人バイロンである。他にフランスのシャトーブリアン(作家)、ドラクロワ(画家)、ドイツのミュラー(詩人)、ロシアのプーシキン(作家)などがいる。彼らはギリシアの独立運動を資金面でも援助した。ドラクロワの絵画『キオス島の虐殺』(「シオの虐殺」ともいう)は1824年に発表され、オスマン帝国軍の虐殺事件を描き、人々を憤激させた。
 最も行動的であったのはバイロンで、1821年にギリシア独立戦争が始まると、彼自身が義勇兵を組織してギリシアまで出かけた。彼は病に倒れるが、ヨーロッパ中の声援の中で1830年にギリシアの独立は達成される。
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ノートの参照
第12章1節 イ.ウィーン体制の動揺