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ヘーゲル

19世紀ドイツの哲学者。弁証法哲学を深化させ、現代思想にも大きな影響を及ぼす。

シュツットガルトに生まれ、長じてイエナ大学に職を得たが、1806年、プロイセンがナポレオンに征服されると、イエナ大学は閉鎖せざるをえなくなり職を辞した。その後、ギムナジウムの校長を経て、ハイデルベルク大学・ベルリン大学の教授を務めた。なお、ベルリン大学では総長を務めた。1837年、大流行したコレラに罹って死去した。
 ヘーゲルは弁証法哲学を提唱し、ドイツ観念論を完成させた。彼の弁証法哲学では人間の存在や思惟はその内部に絶えず矛盾をはらみながらも、それより高次な次元において統一(アウフヘーベン)され、無限に発展するとされた。その主著は『精神現象学』、『大論理学』、『法の哲学』、『歴史哲学』など多数に及ぶ。

ヘーゲル後

 ヘーゲルの死後、弟子たちの間で激しい論争が起こり、右派・中央派・左派の三派に分かれた。ヘーゲル右派はヘーゲルの哲学的・宗教的立場をそのまま肯定し、ヘーゲル中央派は自由主義的な傾向を持ち哲学と宗教を区別すべきであると主張した。最も後世に影響を与えたのがヘーゲル左派で、彼らは青年ヘーゲル学派とも呼ばれ、ヘーゲルにおいては観念的に統一されていた理性と現実との矛盾を政治的・経済的実践によって解決しようと試み、マルクスエンゲルス史的唯物論の源流となった。
 なお、19世紀末から20世紀前半にかけて、新ヘーゲル学派と言われる人びとが現れたが、それはヘーゲル哲学を見直そうとする動きであり、新ヘーゲル主義とも言われている。<2010年度 歴史能力検定1級 第3問 問題文及び解説から引用>
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第12章4節 イ.哲学と人文・社会科学