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ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体/ECSC

1952年に発足した西ヨーロッパ6カ国による国際組織。ヨーロッパ統合の第一歩となった。

 略称ECSC European Coal and Steel Community 1952年に発足した、フランス・西ドイツ・イタリア・ベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)の6ヵ国による、石炭・鉄鋼の生産を共同管理する機関。1950年に発表されたフランス外相シューマンの提唱したシューマン=プランに同意した6ヵ国が、1951年4月に条約を締結し、52年にこの機関が発足した。理事長にはフランスのジャン=モネが就任した。

ECSCの目的

 ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)結成の目的は、フランス国境に近い西ドイツのルール地方とザール地方の石炭・鉄鉱石などの資源と工業施設を、隣接する諸国で管理運営することで独仏間の軍事的な対立を回避し、独自の経済基盤を確保してアメリカへの依存体質からの脱却を図ることなどであった。イギリスはルール=ザール地方の資源が一元管理されることは自国の産業政策で不利になることから結成に反対した。しかしECSCは成功を収め、後のEC、さらに現在のEUに発展するヨーロッパの統合の第一歩となった。