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マダガスカル

アフリカ東部、インド洋上の大きな島国。住民はアフリカ系ではなくオーストロネシア語族に入る。19世紀末フランス領となり、1960年に独立した。

 アフリカ大陸の東側、インド洋上にある大きな島。4、5世紀ごろ、東南アジアからオーストロネシア語族のマレー系の人びとがインド洋を渡ってやって来て、アフリカ東岸に住み着き、さらに彼らが10世紀ごろにマダガスカル島に移住してきたと考えられている。現在でもマダガスカル島にはインドネシアやマレーシアの人々と近親性があり、稲作農耕も行われている。
 15世紀以降はイスラーム化し、アラブ系住民が増加した。イスラーム国家が存在していたが、19世紀後半の帝国主義諸国によるアフリカ分割の時代には、フランスが侵入して、1880年代、90年代に抵抗を排除して保護領化した。その後もたびたび反フランス暴動が起こったが、独立は1960年の「アフリカの年」まで待つ必要があった。

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