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国連人間環境会議

1972年、国際連合が主催し、ストックホルムで開催した最初の環境問題に関する国際会議。

 1970年代にはいり、国際的な環境問題に対する関心の高まりから、1972年にストックホルムで開催された、環境問題に関する最初の国際的対策会議。114ヵ国が参加し、「かけがえのない地球」をスローガンに掲げ、「人間環境宣言」を採択した。この会議について、ワルトハイム国連事務局長は「産業革命以来200年の歴史に修正を加えた」と評価した。さらに国連総会は「国連環境計画」(UNEP)を設立した。

先進国と発展途上国の対立

 しかし、先進国と途上国は「環境か開発か」という点で意見が対立した。先進国は、開発を抑えて環境をよくすることが必要と主張し、これから経済成長しなければならない途上国にとっては環境問題はあとまわしにすべきことであった。国連人間環境会議でのインドのインディラ=ガンディー首相の主張「貧困こそが最大の環境汚染である。」というのは途上国の主張を代表している。

環境問題の後退

 しかし、翌1973年には、第1次オイル=ショックが起こり、世界は低成長の時代となった。そのため、1970年代は環境対策に票を回す余裕がなくなり、環境問題に関する関心は低下し、政策も停滞してしまった。次に国際的な環境問題に関する会議が開かれたのは、20年後の1992年のリオデジャネイロでの「国連環境開発会議(地球サミット)」まで待たなければならなかった。 
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