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環境問題

産業革命期に始まった化石燃料の使用などによる人間の生活環境の悪化は、20世紀の後半に大きな人類的課題となった。

環境問題の発生

 18世紀のイギリスの産業革命(第1次)に始まる科学技術の発展と物資の大量生産によって、エネルギー資源として化石燃料(石炭、石油)・森林資源を大量に消費してきた。そのため、二酸化炭素・窒素酸化物・廃熱・汚水などの大量廃棄が続いた。その結果、地球規模の環境破壊が問題となってきた。特に第2次世界大戦後、戦後の復興が終わり、生活が豊かになり始めた1960年代に問題視されるようになった。そのきっかけが、1962年のレイチェル=カーソン著『沈黙の春』である。

日本の環境問題

 日本でも19世紀末の「足尾鉱毒事件」についで、1960年代の水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、阿賀野川第2水俣病など「公害病」の表面化し、1967年に公害対策基本法が制定され、1993年には環境基本法に改訂された。

環境問題への関心の高まり

 1970年代にはいり、国際的な環境問題に対する関心の高まりから、1972年に国連人間環境会議がストックホルムで開催され、114ヵ国が参加し、「かけがえのない地球」をスローガンにした環境問題に対する最初の国際的対策会議となった。この会議について、ワルトハイム国連事務局長は「産業革命以来200年の歴史に修正を加えた」と評価した。会議では、「人間環境宣言」を採択し、さらに国連総会は「国連環境計画」(UNEP)を設立した。しかし、1970年代にはオイルショックに見舞われたため、各国の環境対策は停滞した。
 ようやく20年後の1992年にリオデジャネイロで「国連環境開発会議」(地球サミット、172国が参加)が開催され、「持続可能な発展」という理念を取り入れた「リオ宣言」が採択され、さらに「アジェンダ21」(具体的な行動計画)が策定された。

現在の環境問題

 21世紀を迎えた現在においては、特に「国境」を超えた次のような地球規模の環境問題が表面化している。
  温暖化オゾン層破壊・海洋汚染・酸性雨・砂漠化・熱帯雨林の減少・野生生物種の絶滅など。 
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