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トーテミズム

祖先神であるトーテムを軸とした宗教的、社会的な規範。

 特定の動物や植物をトーテム(部族の共通の祖先を表す標識)とし、ある集団を象徴する神(多くの場合祖先神)として崇拝することをトーテミズムという。原始宗教の一つの形態として各地の文化にその名残を見ることができる。トーテムはアメリカ大陸のインディアンの言葉で、トーテムとされる動植物を彫刻した柱(トーテムポール)を集落の周囲に建てられることが行われていた。またトーテムとされた動植物を食べたり害を加えたりすることは共同体の中で禁止されている。ポリネシアなどで広く見られるこのような禁忌をタブーという。トーテムとタブーは宗教であると共に一つの社会制度として機能していた。