前4世紀末から前3世紀にかけて、
ヘレニズム時代の
アテネで活躍した
エピクロスを中心とする学派。エピクロスは
アカデメイアで哲学を学ぶとともに、自然哲学の
デモクリトスの原子論の影響を強く受け、人間の生命も原子からなる以上、死を恐れたり不安に思ったりすることは無意味であると説いて、感覚に基づいた穏やかな
快楽(アタラクシア)を求めることは正しい、と考えた。これは、
ゼノンの
ストア派の禁欲的な考えと対立する、ヘレニズム期の二つの大きな哲学の潮流となる。快楽主義とも言われ、英語の epicurean はここからでている。