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シュードラ

インドのヴァルナの最下位に置かれる隷属民階級。次第に生産者層を形成した。

 ヴァルナの最下層に置かれる隷属民。アーリヤ人に征服された先住民であったらしい。彼らはバラモン教からも排除され、一生族とされた。奴隷とは違い売買されることはなく自分の家族を持ちわずかながら財産を所有した。後には、農業・牧畜に従事する人々を意味するようになり、実質的にヴァイシャに近づく者も現れた。それに対して隷従的な地位にいた人々は、ヒンドゥー教の社会で不浄とされる仕事に専従するようになり、そのような人々が不可触民(パーリヤ)に分化して行き、カースト(正しくはヴァルナ)の外に押しやられて差別されるようになった。 → カースト制度
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