チナンパ農法
メキシコ高原の湖沼地帯に見られる独自の農法。
メキシコのメキシコシティー周辺の湖沼地帯のかつてアステカ王国の都テノチティトランとして栄えた地域では、運河を張り巡らして淡水湖を結び、チナンパという湖の浮島(浮遊菜園)に水路の底にたまった腐敗した水草からできた肥沃な泥をくみ上げ、トウモロコシの茎や乾いた土を混ぜて培養土として作物を栽培する農法が行われていた。高い収穫量をもたらし、テオティワカン文明やアステカ文明の食糧生産の基礎となった。<大垣貴志郎『物語メキシコの歴史』2008 中公新書 p.18>