クスコ
インカ帝国の首都として繁栄した都市。1533年、スペインのピサロによって征服され、インカ帝国滅びる。現在もインカ文明の石造建築を主とした遺構が残され、世界遺産となっている。
クスコ GoogleMap
インカ帝国時代には、クスコから帝国の東西南北の4地方に至る道路網が伸び、都市の中心には太陽神殿(コリカンチャ)がつくられ、代々の皇帝の宮殿が設けられた。周辺にはサクサイマワンといわれる城壁が建設された。
ピサロのインカ帝国征服
スペインの征服者の一人、ピサロは、黄金を求めてペルーの地に侵入し、1533年に都のクスコを征服してインカ帝国を滅ぼした。このときピサロは、クスコの石造建築物や格子状の街路をもつ機能的な都市計画に驚嘆し、この街を完全には破壊せず、スペインの勝利とキリスト教の布教の偉業を誇示するために街を残したといわれている。スペイン人の手によって街を造り替えらたが、その随所にインカ帝国の繁栄を偲ばせているところを見ることがでる。それに対して現在のペルーの首都リマは、ピサロが新たに建設し、ペルー副王の統治の拠点とした都市であるので、インカ時代の文化遺産はない。
世界遺産 クスコ
インカ帝国の首都として15世紀に繁栄の絶頂にあったクスコは、1533年スペイン人によって征服された。しかし現在もインカ的要素とスペイン的要素との文化混淆が、随所に見られる。 → 世界遺産センター クスコ