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行中書省/行省

元代の地方行政機関。行中書省の略称が行省。

 こうちゅうしょしょう。中国の朝において、はじめ中書省に直属して地方の行政・軍事・財政を管轄したが、元が南宋を併合してからは、中書省から分離して、皇帝(大ハーン)に直属して地方行政に当たる機関として全土に設けられることとなった。略して行省ともいう。はじめは嶺北、遼陽、甘粛、陝西、四川、河南、江西、湖広、江浙、雲南の10地方に設けられた。なお、明代以降に地方行政区画を「省」というようになるのは、「行省」から来ている。
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