重量有輪犂
中世ヨーロッパで11世紀頃から普及した鉄製の農耕具。三圃制農業と並んで生産力の向上、人口増加につながった。
重量有輪犂
犂(すき)は土地を耕す農具。11~12世紀のヨーロッパでは、犂を重量にして車輪を付けて牛に引かせ、土地を深く耕すことを可能にした重量有輪犂が工夫され、普及した。アルプス以北のしめった重い土壌を耕すのに適していた。また重量有輪犂は大型であるので方向転換が難しく、耕地は細長い形態をとるようになった。この技術と三圃制農業が普及したことによって農業生産力は向上したことによって、西ヨーロッパ中世世界が変容した。
→ 牛耕(中国)