ケベック
1608年にフランスがカナダに建設した植民地から発展。フレンチ=インディアン戦争の時イギリス軍が占領、パリ条約でイギリス領となった。カナダはでフランス領であったので独立志向が強い。
シャンプランが築いたケベック砦
その後、イギリスも北米大陸に進出すると、カナダをめぐるイギリスとフランスの抗争が起こった。ヨーロッパの七年戦争(1756~63年)に連動して英仏の植民地抗争であるフレンチ=インディアン戦争(1755~63年)が起こると、1759年にイギリス軍がケベックを占領、1763年のパリ条約でカナダ全体がイギリス領となり、ケベックもその一部となった。1867年のカナダ連邦が成立してその一部となり、ケベック州となったが、フランス系カナダ人が現在でも多数を占め、フランス語圏となっており、カナダからのケベック分離独立運動が続いている。
ケベック問題
現在のカナダでフランス語圏のケベック州の分離独立をめぐる問題。1980年、95年の住民投票では僅差で否決された。
ケベック州 GoogleMap
現在でもフランス系カナダ人が多数を占めるフランス語圏となっており、1960年の州議会選挙で分離派が多数を占めた「静かな革命」から、公然とケベック州のカナダからの分離独立を主張する運動が始まった。68年は穏健な手法で独立を唱えるケベック党が結成され、70年代には急進派のケベック解放戦線によるテロ事件も起きている。1980年と95年に独立に関する州民投票の結果、独立は僅差で否決されている。