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ディドロ

18世紀フランスの代表的な啓蒙思想家。百科全書派の中心人物。1751年から『百科全書』の刊行を開始、フランス革命前のアンシャンレジーム下の文化、思想に幅広い影響を及ぼした。

 『百科全書』の編集をダランベールの協力で行い、経験論的合理主義に基づく学問と技術の体系化を試み、時のアンシャンレジーム社会を批判した。ディドロは1713年生まれでルソー(12年生まれ)とほぼ同世代。『哲学随想』などの著作がカトリック教会から危険視され、1747年には逮捕されたが、出獄後に出版業のル=ブルトンの依頼で『百科全書』の編纂を開始した。
 ダランベールの協力の他に、当時の思想家、技術者を総動員し、幾度かの弾圧と意見の違いを乗り越え、1751年から刊行を開始し、全17巻の『百科全書』を完成させた。彼自身もその関心はあらゆる分野に及び、哲学、科学、文学、美学などに及ぶ著作を残している。
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