総合・地域史
【問】次の文章の( )の中に最も適切な語句を入れ、下線部(1)~(5)について後の問に答えよ。
古代オリエントでは、大河の流域で、はやくから濯j既農業が行われ、定住が進み、都市を中心とした文明が生まれた。メソポタミアでは、前3000年頃からシュメール人が、( a )川下流域のウル・ウルクなど様々な都市国家を築いた。前24世紀頃これらの都市国家を征服してメソポタミアを統ーしたのがセム語族の( b )人である。その後、同じセム語族の(1)アムル人が強力な国家を建設し前18世紀前半ハンムラビ王のとき全メソポタミアを支配下に置いた。この王国は、小アジアに建国したヒッタイトに滅ぼされた。一方、エジプトでは前3000年頃までに最初の統一王国が生まれ、古王国はメンフイス、中王国はテーベを中心に栄えた。新王国では前14世紀半ば(2)アメンホテプ4世が改革に着手して遷都すると、新都を中心に写実的な( c )美術が生まれた。
エジプト王国とヒッタイト王国が弱体化すると、シリア・パレステイナでは、セム語族の3民族、( d )人・フェニキア人・ヘブライ人が活動を開始した。(3)( d )人は前1200年頃からダマスクスを中心に内陸交易で活躍し、フェニキア人は沿岸部にシドン・テイルスなどの都市国家をつくり、地中海交易を独占した。前7世紀前半に古代オリエントはアッシリア王国により統ーされ、その崩壊後はイラン人が大帝国( e )朝ペルシアを建設したが前4世紀後半アレクサンドロス大王がこれを滅ぼした。
アレクサンドロス大王没後、そのアジアの領土はセレウコス朝に受け継がれたが、前3世紀半ばにはバクトリアが独立し、またイラン系のパルティアが建国された。パルティアが( f )川河畔に築いたクテシフォンは、パルティアおよびこれを倒した王朝の首都となった。ヘレニズム時代に最も繁栄したのがプトレマイオス朝で、首都( g )には研究所・図書館が建設され、学問の中心となった。プトレマイオス朝が滅びローマ帝国が拡大すると(4)アラビア半島やシリア砂漠のオアシス諸都市は隊商都市として繁栄した。
7世紀初めアラビア半島西部の交易路上の都市にイスラームが興った。預言者ムハンマドと第3代までの正統カリフは( h )を活動の拠点としたが、その後成立したウマイヤ朝はダマスクスを首都とした。(5)8世紀後半にアッバース朝が新都バグダードを築くと、この都市は、 13世紀後半( i )にとって代わられるまで、イスラーム世界の政治・経済・文化の中心として繁栄した。東方では10世紀にサーマーン朝の首都( j )、11~12世紀にはセルジューク朝下の主要なイラン都市においてイラン=イスラーム文化が栄えた。
- (1)(ア)
- この王国(王朝)の首都の名を記せ。
- (イ)
- この首都の位置を、地図上のA~Nの中から選べ。
- (2)
- この新都の位置を地図上のA~Nの中から選べ。
- (3)
- ダマスクスの位置を、地図上のA~Nの中から選べ。
- (4)
- シリア砂漠にあり、3世紀後半には女王ゼノビアの統治下に繁栄し、現在その遺跡がユネスコ世界遺産として有名な隊商都市の名を記せ。
- (5)
- バグダードの位置を地図上のA~Nの中から選べ。
解 答 解答欄ごとにクリック。全解答を表示するには右上の「全解答表示」をクリック。クリアは左上のメニューで選択。
a | b | c | d | e |
ユーフラテス | アッカド | アマルナ | アラム | アケメネス |
f | g | h | i | j |
ティグリス | アレクサンドリア | メディナ | カイロ | ブハラ |
(1)ア | (1)イ | (2) | (3) | (4) | (5) |
バビロン | K | C | F | パルミラ | J |
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